
Venture HYOGO 2009 / Hyougushi
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Venture HYOGO 2009 / Hyougushi
【萬物相】韓国ベンチャーの力
朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/29/2012042900109.html
世界最大の電子商取引会社、イーベイが2002年、オンライン代金決済システム業者のペイパルを15億ドル(現在のレートで約1210億円、以下同じ)という高額で買収した。おかげで、創業から2年もたたないペイパルの経営陣や社員はあっという間に財を成した。ペイパル出身者は、その資金を元手にして、別のベンチャー企業を設立したり、ベンチャー資本家になったりして、相次いで成功した。彼らは米シリコンバレーで最も影響力のある人脈となり、「ペイパル・マフィア」とも呼ばれている。
ペイパル出身者の会合では、誰かが有望な起業アイデアを出すと、メンバーが投資支援を行うという互助関係が生まれている。世界最大の動画サイト「ユーチューブ」、ビジネス中心のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「リンクドイン」、写真専門サイトの「スライド」もペイパル・マフィアが誕生させた企業だ。フェイスブックの成功可能性に着目し、いち早く創業資金を提供したのも彼らだった。このため、イーベイによるペイパル買収を「シリコンバレーの復興をもたらした歴史的事件」と位置付ける声もある。
最近、フェイスブックは創業から1年4カ月しかたたない写真共有ソフトウエア企業を10億ドル(約810億円)で買収した。会社の株式40%を保有していた創業者は、一気に4億ドル(約324億円)という資金を手にした。シリコンバレーが世界の人材、資金、アイデアをブラックホールのように吸い集められるのは、企業の合併・買収(M&A)による成功の連鎖があるからだ。アップルやグーグルのような巨大企業が次々と画期的なサービスを登場させ、競争力を維持できるのも、M&Aで新しい技術や人材の輸血を受けているからだ。
米国とは異なり、韓国ではベンチャー企業のM&Aが非常にまれだ。ベンチャー起業で成功するためには、相当の売上高と利益を上げるまで、自力で成長させなければならない。時間がかかるだけでなく、成功可能性も非常に低い。さらに、韓国の大企業は、有望企業を適正な代価で買収するどころか、技術と人材を奪い、ベンチャー企業をつぶしてしまうこともしばしばだ。一獲千金の夢をかなえるどころか、ベンチャーによる成功事例が生まれることすら難しい環境だ。
米インテルは最近、オラワークスという韓国企業を買収した。オラワークスは、写真を撮る際、カメラが目、鼻、口、眉毛など顔の特徴を認識したり、笑顔を感知したりできる技術を保有している。買収額は350億ウォン(約25億円)で、シリコンバレーでのM&Aに比べれば安いが、韓国のベンチャー企業にとっては少なくない資金だ。シリコンバレーの大企業が韓国のベンチャー企業に注目するようになったこと自体が成果ともいえる。オラワークス買収をきっかけとして、韓国のIT業界にベンチャーM&A市場が開かれることを期待したい。