主な出演者

龍村圭以 (入山法子) 龍村ファーム・オーナー

白い女  ( 〃 )  安原霧子

北川弓月 (姜暢雄)  怪我で挫折した元ダンサー → 龍村ファーム使用人

日浦晴香 (京野ことみ) 圭以の異父姉

荻野克次 (逢坂じゅん) 龍村ファームの使用人頭

荻野美知子 (広岡由里子) 克次の娘

龍村玄洋 (榎木孝明) 圭以の父の双子の兄


御田園洋一 (戸次重幸) 若手企業家、圭以の婚約者

蓮見依子 (中田喜子) レストランオーナー、御田園を可愛がっている。

影山仁 (大沢樹生) 弁護士、依子の愛人


安原浅子 (岡まゆみ) 白い女・霧子の母親

木嶋誠吾 (鶴田忍) 龍村家の顧問弁護士

鹿野良夫 (本村健太郎) 運送店



第16話

晴香独白

「龍の眠る丘と呼ばれる広大な牧場と、

 父親が遺した莫大な資産を持つ若き相続人・龍村圭以。

 青年実業家・御田園洋一との式の日取りも決まり、

 屋敷の中は、華やかな祝福に包まれていた。

 ただ一つ、私の心に、霧のように広がる、捉えどころの無い不安を除いては。」

準備で慌しい使用人たち。

「今日は、妹の結婚式。花嫁が着る純白のドレスそのままに、

 曇り一つ無い幸せを、誰もが願っていた。」

牧場、

佇む圭以。

両親の写真を手にしている。

圭「お父様、お母様。お約束します。

 私、必ず幸せになります。愛する人と一緒に。。。必ず。」

教会、

圭以と御田園の結婚式。流れる賛美歌。誓いの言葉。キス。

祝福される二人。

遠くから見ていた弓月。立ち去る。

晴香が気付くが、声をかける機会を逸する。

東京のホテル。

圭以と晴香の二人。

式が終わって、御田園は会社に行ったらしい。

やって来た木嶋弁護士。

婚姻に関する「覚書」について。

1.結婚後の姓は龍村姓を名乗ること。

2.子供が生まれたときは、二番目の子供に御田園姓を継がせること。

3.将来、圭以が亡くなったとき、

 圭以名義の預貯金、株式の配当金は御田園が相続。

 龍村家の不動産、龍村グループの株式そのものは全て子供が相続する。

しかし、

影山の要求。

1.御田園姓を名乗ること。

2.圭以が死亡したときは、法律どおり、

 動産・不動産にかかわらず、御田園と子供が全て二分の一ずつ相続。

3.子供が生まれなかったときは、財産の全ては御田園が相続すること。

それでは「覚書」意味が無いと憤る晴香。

木嶋も抗議したが埒が明かないので、相談に来た。

姓をどちらにするのかを早く決めないと、婚姻届も出せない。

晴「ひどい!そんなことを式を挙げた今になって言い出すなんてあんまりです!

 どうしてもっと早く。。」

「私なら大丈夫。きっとこれは何かの間違いよ。」と、

晴香を留める圭以、家に帰らせる。

晴香独白

「妹に言われるまま、私は部屋を後にするしかなかった。

 実の姉とはいえ、父親の違う私には、龍村家の財産について、

 何を言う権利も権限もありはしない。それが現実。」

木嶋、「覚書」を守るために戦うという。

しかし、圭以が心配するのは、晴香と玄洋のこと。

やって来ていた影山と出会い、責める晴香。

「御田園さんは何を考えているのかしら!?」

影山、御田園は何も知らないこと、「全てを任せる」と言っただけと説明。

任された以上、依頼人の利益を一番に考える。

それに、法律どおりにと言っているだけ。

全て理詰めで反駁する影山。

何も言い返せない晴香。

その上、

弓月のことを言い出す。

影「妹さんが結婚されて、

 あなたはもう誰に遠慮する必要もなくなった。追いかけるなら、今ですよ。」

睨む晴香。

晴香独白

「あの人は、何もかも知っている。いつもどこかで私を見張っているような。。

 まさか。。。

 白い女の手紙にあった、人の姿をした悪魔という言葉が、

 不意に、現実味を帯びて迫ってきた。」

晴「圭以。。。」 

湖畔、

咳をして苦しそうな白い女。

夜、

ホテルの部屋で一人の圭以。

雷に怯える。

弓月のことを思い出す。

御田園が帰ってくる。

早速「覚書」の話を持ち出す圭以。

弁護士同士の行き違いだという御田園。

婚姻後の夫婦の氏「妻の氏」にチェックの入った婚姻届を見せる。

圭以、疑っていたことを恥ずかしいと言う。

キスをする二人。

屋敷、圭以の居室。

机上の、圭以から晴香への包みに気付く。

中には二人の写真。

喜びを噛みしめる晴香。「圭以。。」

晴香独白

「次第に激しさを増す春の嵐は、私たち姉妹を遠く引き離し、

 もはや、後戻りできない先へと、押し流そうとしていた。」

初夜。



「覚書」破棄のことを持ち出され、一瞬御田園のことを疑う圭以。

しかし、

その笑顔と、龍村姓になる婚姻届を見せられ、

相続に関する権利をどうするかという問題は、

何も解決していないにもかかわらず、

再び信用してしまう。

一方、

白い女・霧子は体調が優れない様子。


ベッドシーンは初??? 

キャーーーー\(゜□゜)/

ウェディングドレス姿も綺麗でした。


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