主な出演者

龍村圭以 (入山法子) 龍村ファーム・オーナー

白い女  ( 〃 )  安原霧子

北川弓月 (姜暢雄)  怪我で挫折した元ダンサー → 龍村ファーム使用人

日浦晴香 (京野ことみ) 圭以の異父姉

荻野克次 (逢坂じゅん) 龍村ファームの使用人頭

荻野美知子 (広岡由里子) 克次の娘

龍村玄洋 (榎木孝明) 圭以の父の双子の兄


御田園洋一 (戸次重幸) 若手企業家、圭以の婚約者

蓮見依子 (中田喜子) レストランオーナー、御田園を可愛がっている。

影山仁 (大沢樹生) 弁護士、依子の愛人


安原浅子 (岡まゆみ) 白い女・霧子の母親

木嶋誠吾 (鶴田忍) 龍村家の顧問弁護士

鹿野良夫 (本村健太郎) 運送店 



第14話

依子に吹き込まれ、昨日の晴香の行動が気になる圭以。

弓月と会っていたという晴香。

晴「彼、どこにいたと思う?」

圭「いいわ、それだけ聞ければ十分だから。」

晴「いいえ圭以!あなたは聞かなきゃいけないわ。

 そして、私はあなたに話さなきゃいけない。

 それがあなたのためだと思うから。」

圭「どういう意味?」

晴「彼はね、圭以。あの白いドレスの人、

 安原霧子さんが入院していた病院を訪ねていたの。」

圭「じゃあ。。見つかったの?あの人。。」

晴「いいえ。そうじゃない。彼女の主治医を訪ねていたの。

 そして、私にこう言ったわ。」

昨日の弓月

「僕はただ、霧子さんのことが気になって。(なぜ?)命の恩人なんです。」

圭「恩人?」

晴「これが、どういう意味かわかるでしょ?

 彼がこだわっているのは、手紙じゃなくて彼女のほう。

 あなたでもなく、私でもない。あの白いドレスの女・安原霧子だってこと。

 これは嘘じゃない。れっきとした事実なのよ圭以。

 今でも彼のことを思ってるなら諦めなさい!事実は事実として受けとめるの!

 それがあなたのためなのよ圭以。彼は、霧子さんのことが好きなの!」

圭「もういい!!。。。もういい。。もう十分だから。」

晴「圭以。。。」

立ち去る圭以

晴香独白

「悪魔は、人の心に棲むという。

 とりわけ、愛をなくした寂しい女の心にするりと忍び込む。

 その長い爪で、心のうちを思いのままにひっかきまわすのだ。」

チーズ製造室に黒い人影。

翌日、

昨日の玄洋のことを思い返す依子。

変人ぶっているがそれだけではないと思っている。

玄洋も、依子のことを用心すべき存在と知る。

湖畔から森、

昨日の晴香の言葉を思いながら、霧子を捜す圭以。

「どこにいるの霧子さん。隠れてないで出てきて。今すぐ私の前に出てきて!!」

チーズ工房、

チーズに小石が混入していたと大きな騒ぎに。TVニュースにもなる。

(ほくそ笑んでいる依子と影山。)

保健所の立ち入り調査が入る。

報道陣に責め立てられる圭以。

御田園が現れ、圭以を守る。

小石は故意に混入されていたとみなされ、警察が捜査することに。

事情を聴かれる克次。

しかし、鍵を一時紛失していた事実は話さない。

が、

御田園にそのことを話すうちに、思い直し、警察にも話そうとする。

それを止める御田園。

鹿野、チーズ工房で白い女・霧子を見かけたことを話す。

屋外、

御田園が誰かを取り押さえる。

それは弓月だった。ニュースを見て気になったので来たと説明する。

警察に知らせようとする克次。

圭以がそれを留める。風評を気にする。

圭「私は、この家の名誉を守りたいの。

 それが、龍村家に生まれた私の責任だから。」

弓「僕の身の潔白より、家の名誉の方が大事ってことか?」

圭「あなたとは。。。違うのよ。」

弓月、いつかの廃校で圭以の言ったことを思い出す。

「私も、普通の家に生まれてくれば良かった。」

少し怪我をした御田園を治療するため、連れ出す圭以。

やるせない様子の弓月。

そんな弓月を見つめる晴香。



圭以は、

晴香の言った「弓月は白い女・霧子のことが好き。」

という言葉にすっかり呪縛されている様子。

それが行動の基本になっている。




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