主な出演者

龍村圭以 (入山法子) 龍村ファーム・オーナー

白い女  ( 〃 )  霧子??

北川弓月 (姜暢雄)  怪我で挫折した元ダンサー → 龍村ファーム使用人

日浦晴香 (京野ことみ) 圭以の異父姉

荻野克次 (逢坂じゅん) 龍村ファームの使用人頭

荻野美知子 (広岡由里子) 克次の娘

龍村玄洋 (榎木孝明) 圭以の父の双子の兄


御田園洋一 (戸次重幸) 若手企業家、圭以の婚約者

蓮見依子 (中田喜子) レストランオーナー、御田園を可愛がっている。

影山仁 (大沢樹生) 弁護士、依子の愛人


安原浅子 (岡まゆみ) 白い女・霧子の母親

木嶋誠吾 (鶴田忍) 龍村家の顧問弁護士



第10話

夜中、

龍村家に現れた白いマントの女。

白い女だと思い、抱きしめる弓月。

「会いたかった。ずっと会いたかったんだ。」

跳ね除ける白いマントの女。

「やはりそうね。思ったとおり。あなたの心の中にいるのは私じゃない。

 私によく似た、別の女。」

白いマントの女は圭以だった。

「あなたが悪魔の手から守りたかったのは、私じゃなくてあの白い女。

 あなたは、私の中に彼女の幻を見ていただけなのよ。

 あなたが求めているのは私じゃない。。。

 わかったら、今すぐここから出て行って。ここはあなたのいるべき場所じゃない。

 あなたが愛する人は、他にいる。」

否定しようとして詰まる弓月。

言葉を待っている圭以。

しかし、弓月は自分でも気持ちがよくわからない。

翌朝、

理由をつけて龍村家から去ろうとする弓月。

晴香は、圭以に婚約者がいるとわかったからだと勘違いしている。

否定する弓月。

去った後の晴香の独白

「北川弓月。私ではなく、妹を愛した男。それは事実だ。認めるしかない。

 今の私にできるのは、あの人をこのまま行かせること。

 それが妹の、幸せのためだと信じて。」

弓月のそれ。

「今の僕に出来るのは、ここから少しでも遠く離れること。

 それが彼女の、幸せのためだと信じて。」

去る弓月を見て、涙をこらえる馬上の圭以。

現れた御田園。

玄洋のためにパソコンを持ってきた。

龍村家、圭以の居室。

弓月が去ったことは、弓月にとっても圭以にとっても良いことと言う晴香に対し、

圭「お姉さんはどうなの?私知ってるのよ。あの人のこと、好きなんでしょ?

 いいの?このまま行かせてしまって。」

否定する晴香。(しかしそれは強がった嘘。)

御田園にもらった真珠を見つめる圭以。

「いつでもあなたのために命を捨てる覚悟です。」という言葉を思い返している。

チーズ工房、

結婚してもファームはこのままという御田園に、

克次もすっかり手なずけられた様子。

湖畔にたたずむ白い女。

圭以と思った御田園が声をかける。

慌てて立ち去る白い女。

そこへ現れる圭以、二人の婚約について話し出す。

御田園は素晴らしいが、自分はふさわしくない。

このまま結婚すると、御田園と父を裏切ることになる。と、婚約の解消を申し出る。

ふさわしくないと考える理由を尋ねる御田園。

圭「それは、私の心の問題です。あなたと婚約したとき、

 私の心の中には、何ひとつやましい傷はありませんでした。でも今は。。」

(言えない傷がある。誰か好きな人がいる。察していた御田園。)

圭「でも、これだけは信じてください。

 婚約を解消したからといって、私が他の誰かと結婚するというような、

 そういうことではないんです。これは。。。あくまでも私一人の心の問題で。

 その人とは、もう会うことだってないでしょう。。。

 私はただ、ここで暮らしていきたいんです。

 父が遺してくれたこの土地で、できれば姉と一緒に。

 この「龍の眠る丘」を守って。。ですから、これはお返しします。

 (真珠を差し出す。)

 私は、あなたに命までかけていただくような、

 この真珠にふさわしい相手じゃないんです。」

真珠を湖に捨てる御田園。

その上で、

親が決めた婚約者としてではなく、ただの男としてプロポーズする。

その夜、

白い女だと思い込み、キスしてきた弓月のことを思う圭以。

返す返すも悔しい(嬉しい)。
晴香のナレーション

(妹を狙う悪魔の罠は、さらに巧妙に、その長い爪を私たちに伸ばそうとしていた。)
何かの企みがある依子。

早くもパソコンを使っている玄洋。



第二週の終わりに、

印象的なセリフの多い回となりました。

圭以と晴香、

それぞれ弓月のことを思いながら、それぞれの思いにより離れることに。

来週は、

もちろん、その弓月も再び登場します。

依子と玄洋。

曲者のこの二人の動きからも、引き続き目が離せません。



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