王子って何? ② | 空と海・・・ときどき山のブログ


 台風27号の動向が気になる日々です。

 日本は災害列島だなと、つくづく思う。

 記事としては前回の続きです。



 『王子』とは、王子神社のことであり

熊野九十九王子社のことであります。


 熊野とは、和歌山・奈良・三重の三県それぞれの南部であり

高野・吉野・伊勢よりも南の地域です。



 気付いている人も多いと思いますが、

九十九王子社は水場の近くに作られていることが多い。


 それは禊祓(みそぎはらえ)をするのに適しているからだろう。


 
畑下賢治  観光ブログ-水垢離
  河があれば水垢離。


  海があれば潮垢離。


  温泉があれば湯垢離。


  

  従って、王子社の名前には

 湯や津、瀬などの水に関する

 漢字が多々、使われている。







 

こんな考え方はおかしいけれど、

銭湯もなければ、シャワーもない時代だからこそ

お参りする前ぐらいは、身体を清めた方がいいのは

明白です。



 今でこそ熊野古道はウォーキングコースとして注目され

旅行にしても『観光』と『運動』を兼ねている感が強いですが


本来、平安時代や鎌倉時代に来ていた貴族や天皇の目的は

『修行』と『参詣』でしょう。


 
畑下賢治  観光ブログ-多富気王子跡
  和歌山県那智勝浦町にある那智山。


  そのふもとから延びている大門坂。


  距離はおよそ700m。

  階段の数は約350段。


  下から上がると、夫婦杉を過ぎて

 間もなくの所に『多富気王子跡』が

 あります。


  昔はここが最終の王子社でしたが・・・







畑下賢治  観光ブログ-稚児宮
  現在はここ。


  写真正面向かって右下の石柱。


  何て書いていますか?


  拡大すれば分かります。