ラストサマー・オブ・オールドメモリー・ジャスト・ライク・エキストラ・バージン・オイル | やわらかな光 ~ヤングパーソンクラブの部屋~

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8月1日(土)午前にマツダの自家用車で徳島を発。藍住のゆめタウン前、赤い名古屋グランパスエイトの帽子をかぶり、大村 崑のような丸眼鏡をかけ、大荷物を抱えた挙動不審な男が、ちょうど横断歩道を渡ってきた。バンドメンバーのFであった。Fを拾い、高速道路へ。
吉野川ハイウェイオアシスにて昼食。僕とマツダは徳島ラーメン、Fはカレーライスを食べた。これがとてもまずく、外で食べて飯がまずいと思ったのは、13年ほど前に、末広のジャスコのレストランで食べたから揚げ定食以来だった。ラーメン屋で働いていた威勢のよい男性をどこかで見た覚えがして、思い出してみると、少し前に潰れたうどん屋で働いていた人だった。
14時過ぎ、愛媛県宇和島市に到着。なぜか宇和島市のリサイクル店へ。そして、なぜかFが冬物のジャンパーを購入。店員さんに「なんでこのジャンパーこんなに安いんですか?着ていたら臭くなるとかですか?」とよくわからない質問をしていた。マツダはベースを買うか悩んで結局買わなかった。
ザ・観光をすべく、宇和島城へ。猛暑の中、城山をのぼった。城を見た後、商店街を散策したが、シャッターが閉まっている店が多く、人通りも少なかった。
市街から車を30分ほど走らせ、海岸線へ。海岸線はとてもきれいな景色で想像以上に見ごたえがあった。さらに車を走らせ、マツダおすすめの段々畑へ。ここが、すごかった。徳島にはない風景で圧巻だった。写真家になった気分で写真をたくさん撮った。そして、また移動。
17時前、本日の宿、マツダの実家へ。目を疑うような豪邸。ザ・金持ちの家。これが、勝ち組か。そして、家の前はプチ漁港。魚がたくさん泳いでいる。船がある。Fが釣りをしたいとのことで、マツダが竿を探していると、見知らぬ近所のじいさんが自転車でやってきて「釣りする?これもういらんからあげる。」と魚の餌をくれた。しかし、魚は全く釣れず。Fが「イノウエさんも釣りしますか?」と誘ってきたが、餌くさくなるのが嫌だったので「いや、かんまんよ。」と頑なに拒否をした。少しすると、小麦色に焼けた肌の男性がやってきた。マツダの父親だった。船に乗せてくれるという。さっそく、船に乗り、沖へ。最近、エンジンを積み替えたそうで、得意げに船を操作するマツダの父親。海や遠くの町を見つめる3人。海外から日本の漁村へホームステイに来た気分。
つづく。