お弁当屋の周りには、僕たち、猫がたくさん、集まってるんです
お弁当屋のおじさんが、毎日、お弁当を、僕らにくれるから
あ、今日のお弁当、魚がいいな、いいな、いいな、いいのさ
あ、僕のお弁当、今日は唐揚げだよ、何でも、何でもいいんだけど
本当は唐揚げは嫌い
お弁当屋の奥さんは毎日午後の２時になると裏口から出てきて誰かに電話して、少し笑った？、奥さんの声が震えた
あ、今日のお弁当、魚がいいな、いいな、いいな、いいのさ
あ、僕のお弁当、今日は唐揚げだよ、何でも、何でもいいんだけど
ふぅー、ふぅ！
熱いお弁当、こんなのたべれない
ふぅー、ふぅ！
僕はお弁当、なんでも、なんでもいいんだけど。
＊猫に小判ならぬ、猫に暖かい弁当。
食うに困る猫たちに、ニンゲンの妻の悩みなど関係ない。しかし奥さんのは一体誰に電話をかけているのか？頬染めるその瞬間の悲しい笑顔、今日も電話は想いを届けています。