彼女とデート 3.16

 

彼女の寝顔を見て

私の過去を思い出していたら…



真っ暗だった部屋に

カーテンから

薄明かりが差してきて、

 

朝が来たんだな。

 

と思った瞬間。

 

 

涙が溢れてきて

泣いてしまいました。







私は…



この土日の朝を迎える。




夜明けの光が嫌いだった。






差し込んできた光を眺めて、



ひとりきりだと孤独を感じて、


これが夢だったら良いのに。

と何回思っただろう。



夜明けにひとりきりは

私には、とても辛かった。



まるで罪を償っているような、

そんな気持ちになった。



あの時、

彼女の手を離さなければ良かった。



この辛さは

別れる選択をしてしまった。


彼女と繋いだ手を離してしまった

私への罰だと思った。



ココに彼女がいたら

どれだけ幸せだっただろう。




夜明けにひとりきりで


寂しくて…さみしくて……


胸が苦しくなって。



何度も

この夜明けを見て

ひとりきりで私は泣いていた。





 





目の前にいる彼女の寝顔が

夜明けの光で

よく見えるようになった。



こうして

ふたりでいられる事を

何度願っただろう。




なんて幸せなんだろう。



愛しい人と朝を迎えられる。



こんな日がくるなんて

思いもしなかった。




朝を彼女と迎えられて


感極まって

泣いていた変態です 苦笑。

 






 

鼻をすすりながら、涙を拭いてると…


彼女が起きてしまいました。

 


「ん?おいで」

 

寝ぼけたまま布団を上にあげる彼女。

 


私は彼女に抱きつきました。

 

すると

彼女も抱きしめてくれて。


とても幸せだった。

ずっと、このままでいたかった。




でもスマホのアラームが鳴りました。



彼女が帰る準備をしてしまう音です。 



彼女はまだ眠そうで

目を開けては閉じていたけど、


頑張って起きてくれました。




「おはよう」


「ん…おはよ」





私は彼女へ白湯を作って、


それを彼女が嬉しそうに飲んでくれて。




飲み終わると彼女は

私を抱きしめて


「大丈夫だよ。来週もくるからね」


そう言うと

すごいスピードで支度し始めました 笑。




私が夜明けに寂しがっているのを

彼女は聞かないものの

感づいていて…


毎朝と言って良いほど、LINEをくれます。




優しい彼女が

私は大好きで。



愛しています。




読んでくれて、

ありがとうございます。


本当にありがとう。



感謝の気持ちでいっぱいです。