君が我が子を抱いた時、君に贈る詩 -15ページ目

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

という訳で

いつものように分解した



今回は下がったドの他に

少しカタカタ鳴るラも修理する


金具には

アルミの板と電気コードとテグスで

ハイブリッド仕様に



ところが部品が大きくなり過ぎて

鍵盤の動きが悪い


なので昼に食べた

デラックス海苔弁当の容器と

テグスでお弁当仕様に



雑になってしまったけれど

この時の僕は疲れてしまって

脳みそが沸騰しかけていた


それでもなんとか修理を終えて

試しに弾いてみると

なんとシの音が出ない


鍵盤は下がっていないのに

押しても音が出ない


これは大問題だ

今までと様子が違うので

どう修理していいのやら


それにたった今組み上げたピアノを

分解するにはネジを50個も

外さないといけないのだった



『七度目の電子ピアノの修理』

脳みそは蒸発しかけていた

電動ドライバーがなかったら

諦めていただろう

文明の利器はありがたい


音センサーをいじって

修理をしたけれど

音が鳴るのかどうかを確かめる

方法がなかった


スピーカーはスタンドに内臓されていて

ピアノを分解するには

スピーカーのコードを抜いて

スタンドからピアノを

外さなければならなかった


分解した状態で音が出るかを

確かめられない


ピアノを組み上げる為に

ネジを50個締めて

スタンドに設置して

まだ音が出なかったら

またネジを50個はずして

分解するというような

罰ゲームに耐える自信がない


脳みそは半分に減っていたと思う

それが幸いしたのか

いい方法を思いついた


本体にあるイヤホンジャックに

イヤホンを繋げば確認出来る!


シは無事に鳴った

そしてネジを50個締めて

裏返っていたピアノを表に向けた時

ベリッと聞き慣れない音

脳みそは完全に消えていた



『八度目の電子ピアノの修理』

なんと側面の化粧パネルが

剥がれていた


何度も何度も裏返っている間に

傷んでしまったのだ


だけどこれなら簡単だ

こんなこともあろうかと

木工用ボンドを買っていた


楽勝楽勝と

脳みその消えた頭で考えた


その考えは余りにも甘かった

木工用ボンドが見つからない


買ったのはつい最近なのに

何処に置いたか思い出せない

なんせ脳みそがないから


あちこちを引っ張り出す内に

リビングはゴミ屋敷のように


妻は涼しい顔をして

韓国ドラマを観ながら

アイスを食べている


目が会うと僕の分もあるよと言う

シロクマくんだった

スプーンでひと口食べる度に

脳みそが戻って来た

食べ終えた時には脳みそは満タンに


そうだ!

あの棚のあの箱の中だ!


無事に化粧パネルを貼って

やっと修理が終わったけれど

六時間もかかってしまった