” 変わらない風景と音 ”
~ お宮を分かつ ~





うちの実家は
三方が田んぼ。

カエルの大合唱が鳴り響く~

なんとも
風情溢れる
音色を耳にしながら
眠りにつく。

小屋の梁には
ツバメの巣があり
毎年
ツバメが
赤ちゃんを産みに
巣に入ります。

ツバメの赤ちゃんが
かわいくてかわいくて
いつも
こっそり覗いていました。

今も
ツバメが
巣から出たり入ったり…

もうすぐ
ツバメの赤ちゃんが
産まれます。

目の前には
大きな山。

ヤッホー!と叫べば

ヤッホー! と返ってくる

どこまでも拡がりを感じる
やまびこの響き。

畑で
おしゃべりする
働き者の
ご近所さんたちの
楽しい笑い声。

穏やかな時間を感じる。

裏はすぐ琵琶湖。






夕日が反射して輝く
きらきらした湖面を

夕日が
湖の中に沈み込むまで
松の下に腰掛け
眺める。

山も川も湖も
畑も田んぼも
緑もお花も
カエルも
ツバメも
いたちやきつねも
地元の大好きなお友達。

のどかな風景と
ゆったりとした
時の流れ

変化の激しい
今の時代に

時が経っても
変わらない景色と音が
拡がる。

お爺ちゃんがしていた
お米作りを
お父さんが

お婆ちゃんがしていた
野菜作りを
お母さんが

変わらずに
続けてくれている。

変わらない風景と音に

どれだけ
癒されて慰められてきただろう。

人間の友達がいない私には
この風景と音が
心安らぐ友達でした。

実家に帰れば
ゆるむのは

家族のあたたかさも
もちろんだけど

色々あった時代から
今も
変わることなく
時が流れていること

同じ
悲しみや苦しみや
つらい悲しい体験は
続かないこと。

いつか
時がたてば
良き思い出に変わること。

そんな気持ちを
感じられる風景や音に
ゆるむ気がします。

変わらないって
すごいことだなぁと
愛しさを感じます。

子どもの頃は
両親が共働きで

お父さんとお母さんと
一緒にいた記憶が
ほとんどないけれど



私よりも
たくさんの
やさしさと愛情を
贈り合う両親を見て

なんだか
私の子ども心が
徐々に
癒されてきました。

きっと
本当はこうしたかった。

子どもにできなかったことを
孫という存在を通して
両親は
体験しているのかもしれないなぁ。

親にしてもらいたかったことを
自分の鏡でもある
子どもが
してもらえた姿を目にする瞬間

なんとも表現できない
あたたかいものが
こみ上げてくる。

昔の私なら

こはるを一番に
可愛がってほしい!
(= 私を一番に可愛がってほしい!1番は私でしょ!)と

同居している
兄の子に
ヤキモチを焼いたり

自分の存在が
両親にとって
小さく
うすく
なったみたいで

両親を取られたみたいで

さみしくなったり

私の時は
してくれへんかったやん!

なーんて
お世話好きの両親が
兄の子に
やさしくするたびに
ムカムカ
モヤモヤして

嫌味を言って
両親を傷つけたり

いちいち
お小言(に聞こえていた)を
言ってくる
お母さんの言葉に

いつまで子ども扱いやねん!と
イライラしたり

お母さんがそんなんやから
私はこうなったんや~!と
腹立ちまくって
いました(笑)

でも
そんな自分が
嫌な奴!と
大嫌いだったけど

今は
両親に
自分がやさしくされるより

こはるに
やさしかったり

兄の子に
やさしかったり

両親と
こはるが笑い合ってる姿や

こはると兄の子が
キャーキャー
楽しく騒ぐ姿に

喜びを感じる。
しあわせを感じる。

兄の子も
私とこはるに
すごく懐いてくれて
いっぱい笑ってくれる。

イジけ虫の私は
なんかもう
アホらしくて
どっかに行っちゃった感じ(笑)

きっと
散々
嫌な私を
感じ切ったのかもしれないなぁ。

小森 可美 ちゃみさんの
あげまん道スクールで

子宮はお宮

母と娘は
お宮がちがうから

どこかで
お母さんのことを
嫌いになる必要があると聞き
びっくりしました。

ちゃみさんのBlog

『 母と娘 お宮を分かつ 』

http://s.ameblo.jp/chamipansuki/entry-11963339684.html

お母さんのことが
ずっと大好きだと

いつまでも
お母さんの子宮の中で
遊んでいる子どもなのだそうです。

生まれる前の記憶が
ちょっとある私は

お母さんのことが
お腹にいる時から
ずーっと今も大好きで

大好きなのは
良いことだと
全然気にしていませんでした。

むしろ
物心着いた頃から
大嫌いだった
お父さんの方ばかり

こんなに嫌いなのは
なんでなんやろ~??

何がそうさせるのか?

と見つめていました。

お父さんは
ずっと大嫌い!!を
存分に感じ切ってきたので

大好きに変わりました。

お母さんは
ずっと大好きだったから

腹たちまくりながらも(笑)
嫌いなったらダメ!
そんなこと思ったらダメ!


自分を産んでくれた人なんやから
大切にしなきゃ~
感謝しなきゃ~


抑える気持ちがあったり

私が
お母さんを
嫌いになったら
お母さんがかわいそう~


申し訳ない気持ちがあったり

なんで
こんなに
大好きなお母さんに
イライラしたり
腹立つんやろ~??と
不思議でした。

お宮がちがうから。

なるほど~
それでいいんや~
納得でした。

子宮がちがう。
お宮がちがう。
神様がちがう。

そら
ちがうわな(笑)です。

考え方も
価値観もルールも
役割も
何もかもがちがう。

私とお母さんはちがうし
ちがってええんや~

お母さんを嫌いになって
ええんや~

そう思えてから

すごく楽になりました。

今も
子どもの私は
お母さんが大好きって
言ってるけれど

今の私は
お母さんが
大好き
ではなくなりました(笑)

好きでも嫌いでも
ないのかもしれない。

それを
悲しいさみしいことだとは
思わないし

自分を
冷たい人間だとも
感じていない。

そんな
感覚がすごく自然に
感じます。

少しずつ
お母さん離れが
できてきた気がします。

今回の帰省中

一回も
お母さんに
イライラせんかった!!

今までは

なんだと~!!

と歯向かってしまう
私がいましたが(笑)

不思議だけど
なんでか

お母さんが言うことに
腹が立たなくなっていました。

あれ?

お母さんに
腹立ててないやん!?

今まで
里帰りの度に
お母さんにイライラして
言い合いのケンカをして

なんだか
ケンカしたままだと
気分も良くないので

私がいつも
ごめんな~
てして

あんたがわるいと
またまたお母さんに
説教されて~

もう
ごめんなんてしないぞ!と
さらにお母さんに腹を立てるという(笑)

何をしても
何を言っても

イライラループから
抜けられなくて
どうしたらいいんやろなぁと
思っていました。

お母さんにあたりながらも

いつも
自分がわるい
私って嫌な奴
成長ないなぁと

自分を責めて

結構しんどかったなぁ(笑)

久々の
穏やかな里帰りやなぁ(笑)

私とお母さんは
ちがうんやって
何回も意識したことで
楽になれました。

お父さんとお母さんは
しあわせなんやわぁ。

私が
しあわせにしてあげなきゃ~と
がんばらなくても
両親は
十分しあわせ。

私は
自分のお宮を建てて
その地域に住まわる人たち
(旦那さんや子ども)を
守ることに
命をかけていこう。

子宮っておもしろい♡

まだ
娘のこはるには
イラ~っ!!と
しまくりなので(笑)

お母さん離れの次は
娘離れ
していけたらいいなぁと
思います。

ある意味
お宮がちがうって
感覚がしっかりあるから
これでいいんかも~と
思いながら(笑)

子どもに嫌われることを
恐れずに
喜べる親でいたいなぁと
思います。

家族の関わりを大切にしながら
自分を大切にすること

自分のお宮作りを
これからも
楽しんでいこうと
思った里帰りでした。