ミュージカル【十二国記―月の影 影の海―】昨日無事に大千穐楽を迎えることができました。
配信含め、連日たくさんのお客様にご観劇いただき、また、たくさんの応援を本当にありがとうございました!
虚海を渡って4ヶ月。
主人公陽子と同じように、
私自身もこの4ヶ月、自分と向き合い闘い続けた日々でした。
今後の人生に大きな糧となる作品との出逢いに心から感謝しております。
いつもなら作品について深く言及することなんてないのですが、十二国記から離れる前に、原作ファンの一人として今回演じた『達姐』について少し。
(話を知らない人からしたらなんのこっちゃの話なので、スルーしてください)
達姐(たっき)は所謂嫌われ役で、
私も原作を読んだときには主人公の陽子に感情移入していますから「なんてひどいやつだ!」と思った一人なんですけど笑、
今回達姐の役作りをするにあたり、
果たして本当に悪人だったのか?というところから掘り下げました。
セリフにあるとおり「まずは生きていかなきゃ」ということを一番に考えている人で、達姐にしたら、悪いことをしているつもりはないんじゃないか。
つまり、食い扶持を得るためには仕事が必要で、海客として逃げ回っている人間が仕事につくなんて容易なことじゃない事もわかっているので、仕事を与えることは良いことのはずだし、
それで私にもお金が入るならどちらにとっても得になるんだからいいじゃないか(Win-Winでしょ)という考え方で、陽子を裏切るつもりも、裏切ったつもりもないのではないかと。
なんなら、
せっかく必死に売り込んで働き口を作ってあげたのに何逃げようとしてるの?!
は?!ここまで連れてきてあげた恩を仇で返すつもりかい?!
ってな逆ギレの流れです。
十二国の世界では国が荒れれば妖魔も蔓延り、「ただ生きていく」というだけのことがどれだけ難しいことか痛いほどわかっており、
慶の難民の姿は、「明日はわが身かもしれない」という、目を背けたい厳しい現実を目の当たりにしたんだろうし、
娘を亡くすという辛い経験もしてきた上で必死に一人で生きてきたことを考えると、仕事の良し悪しなんかより、「とにかく生きることが何よりも大事」という考え方になってもおかしくない。
そう考えてみたら、達姐は達姐なりの正義で生きている。
『一人の人であり、人間らしいな』と思いました。
あくまでも陽子目線で描かれている作品なので、
死の恐怖と隣り合わせな状況まで追い込まれた陽子にとって、達姐との出逢いは神様と思うほど人一倍優しく見えただろうし、
悪人だと認識した瞬間、極悪人に見えたことでしょう。
「人は愚かだ。苦しければ尚愚かになる」
を体現した一人だったのです。
しかし、立場や置かれてる状況が違えば、人は善にも悪にもなりうる。
心のあり方一つで世界の見え方も変わるよなと、役作りしながら、十二国記の奥の深さを改めて再認識した次第です。
お手紙などで、
嫌われ役の達姐だけど、人間らしくて好き!!憎めない!!というお声もいただき、嬉しかったです☺
そんなわけで、十二国記の世界からいったんお別れです。
最後に、私の大切な思い出をシェア。
通称
〝カタカナヨウコ〟こと柚香光ちゃん
〝漢字陽子〟こと加藤梨里香ちゃん
そして、〝本名(ほんみょう)陽子〟こと私
のトリプル陽子でのお写真♡


わたしに水愚刀を持たせてくれた2人の優しさに感謝😭
素敵な思い出をありがとう!
それでは、十二国記の世界で再び皆様にお会いできることを信じて、、、
ありがとうございました!!!!!
桜雪陽子

↑公式Xより