父からの電話は基本的に良い知らせではないので
着信があれば一呼吸してから出る。
今日も。
大きく吸ってー、吐いてー。
「はい、どうしたの?」
「大変なことになったんや」
「なにがあったの?」
「血尿が出たから、ヘルパーさんについてきてもらって、病院へ行った!」
「そしたら、手術や!って」
「先生もな、辛いけど頑張ってやりましょうか!って」
「ほう…」
「やるしかないよな、しゃーないわ」
「どこを手術?」
「造影剤をいれるらいしいわ」
「麻酔じゃなくて、造影剤?」
「こんなことになるとは、悔しいけどな、後のことは頼むわ」
「ほぅ…」
死を覚悟したお決まりの一言。
疑問点は山ほどあるけれど
悲劇のヒロイン ヒーローになっている父との電話はこの辺で切って
ヘルパーさんがついていってくれたのならば
ケアマネジャーにも詳細が入っているはずなので
ケアマネジャーに電話しました。
父からの電話の詳細を伝えたら
ケアマネジャーが言いました。
「あちこちに、そんな電話をかけているようで、私に問い合わせがきてます…」
「そうなんですか」
「ヘルパーさんの話によれば、お父様は血尿を気にしてらっしゃったので、お医者さんがそろそろ造影剤を入れてCTの検査をしましょうか、と仰ったようです」
「検査?手術ではなく?」
「はい、検査です」
「父は間違えて手術と思い込んでいるのでしょうか?」
「んんん…どうでしょうか」
「父にしっかり理解させておきます」
と言ったものの
難聴の父に電話で理解させるのが難しく。
実家に行って、身振り手振りを交えてしっかり伝えたいけれど
横に母がいて、動けないのです。
週末になったら
夫が手伝ってくれるので実家に行けます!
こんどの週末まで
このまま父には悲劇のヒロイン ヒーローでいてもらいます。
そういえば
私も毎回の健診において
尿の潜血がひっかかる人で
膀胱がん検査をやったことがあるのです。
大丈夫でした。
私の場合は、やはり疲れかな…
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