日曜日。
母と2人でゆっくりとしている時間。
父から電話。
「テレビが壊れたんだけど、来てくれない?」
「え…」
テレビを見て過ごす時間が多い父にとっては
テレビが壊れることは大問題の様子。
「ヘルパーさん、夕方に来るでしょ?」
「でも、今来てくれない?」
「あのね、母と一緒なの。テレビが壊れたら買えばいいじゃない!買い方わからないの?教えてあげよっか?」
なんて絶対に言えない私。
母にたっぷりと水分補給をさせて
ベッドに寝かせて
片道1時間の実家へ向けて家を飛び出した。
なんて大変な人生なんだろう。
もうひとつ言えば
今日は大学のテストの日でもあり
ネット上で受験しなければならないのだ。
実家に着くと
真っ暗な液晶画面に
音だけが出ている状態のテレビがある。
電源コードを抜いたり
配線を確認してみたりしたけれど
やはり壊れているようだ。
「無理だね!壊れてるよ。ずっと付けたままにしてしてるからでしょ。新しいの買えば?買い方わからないの?教えてあげよっか?」
なんて言えるはずもなく…
「買っておくよ」
「お願いできる?この体では買いにも行けなくて」
「明後日とかには届くように頑張るよ」
「明後日か…もっと早くならない?」
「たぶん、無理。少し我慢して」
というわけで、
こんなことしてる暇ないのに!と思いながら
母と一緒に電気屋さんへ。
我が家のテレビよりも大きなテレビばかりで
圧倒される。
5年保証?
父の命もあと5年保証していただけるなら
いいかもしれないが
難しいかな。
結局、ネット通販で購入して
無事に大学のネットテストも受けることができました。
ネットは便利です。
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