朝、父の入院先の病院から電話が。
「お父様ですが、帰宅願望が強く、身体の拘束を自ら解いてしまい、お部屋の中で座り込まれていました。転倒はされていないとご本人は言われていますが、今後容態が急変しても責任が負えません」
とのことでした。
父の認知症はアルツハイマー型ではなく、年齢によるもので、さほど心配するものでもないと言われていたのですが
かなり認知症が進行しているように思います。
本日、母の訪問看護で看護師さんとケアマネジャーさんが自宅にいらしてくださいました。
母は今日は元気で、
トイレも済ませたし
洗髪もできたし
ゆっくり寝たし。
穏やかな我が家で、看護師さんによるバイタルチェック開始していましたら、
また父の病院から電話が!!
「もしもし」
「お父様、帰宅願望が強く、拘束も外してしまいますし、本日退院をしていただくことにしました。」
「本日?!」
「1人で帰るのは危険なので、すぐに迎えに来ていただけませんか?」
「まじですよね?!迎えに行きます、準備します」
タイミングよく目の前にいた母の看護師さんとケアマネジャーさんに訳を話し
ベッドに空きがあるとのことで
母を急遽ショートステイに送り出させていただきました。
雨の中、電車とタクシーを使って父の病院へ。
今更ながら渡された入院手続きの紙に目を通していると
車椅子に乗せられて
看護師さんと一緒に現れた父。
「このヤロー!大人しく入院せんかい!」
と怒ろうと思ったら
父は私の顔を見て、妹の名前を呼んだ…
「なっちゃん、来てくれたんか!」
なっちゃん??
「大変やったんや、○✖︎□…」
??
「○✖︎□○✖︎□」
この2日間で
父は別人になりました。
私を既に亡くなっている妹だと思い込み
不満を訴えてきますが、全く意味が通じません。
これで退院するの?
独居ですよ。
看護師さん、無理だと思います!!
私は看護師さんに泣きつきました。
「しかし、もう退院手続きが済んでいるので、医療相談室も使えませんし、今後のことはケアマネジャーさんに相談していただきたく…」
家に帰るしかない。
病院にはいられない。
家に連れて帰ろう。
でも、それからどうしよう…
どうしよう…
なっちゃん!なっちゃん!
なっちゃんじゃないけど、
なっちゃんでーーーす( ;∀;)
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