私は現在、アルツハイマー病に悩まされるアメリカ人――何百万人もいます―― そのうちの一人だと告げられています。
私たちは、この知らせを聞き、私は妻のナンシーと、これを一私人の個人的な問題として留めておくか、あるいは公共の場にこれをニュースとして知らしめるべきかどうかを話し合いました。
かつて、ナンシーは乳がんに苦しみ、私もがんの手術をしました。私たちはそれを隠さず、広く開示することによって、国民のがん予防への意識を高めることができたと思います。結果として、多くの人々ががん検査をしてくれたことはたいへん幸せなことでした。彼らは初期の段階でがんを発見し、治療を受けて健康的な生活に戻ることができました。
ですから今回も、この問題を、あなたたちと共有することが重要だと思います。私たちがこのことを公にすることで、人々のこの問題に対する意識をいい方向に改善する可能性があると思います。おそらくそれはこの病気への理解を、その人自身やその家族、大なり小なりの関係がある人に促進してくれるのではないでしょうか。
現時点では、私はまだ大丈夫です。私は、神が私にそうさせようと思うことを行いながら、地上で私に与えてくれた年月の、残りの部分を生きていきます。私は、最愛の妻ナンシーと、私の家族と一緒に、人生の旅を続けます。私はそこにあるありのままの人生を楽しむために、私の友人や支持者とこれから連絡を取り合っていこうと思います。
残念なことに、アルツハイマー病が進行するにつれて、家族にのしかかる負担や責任は重くなっていきます。私は、ナンシーのこの苦しみをなんとか和らげることができるよう望んでいます。時が来ればあなたがたの助けを借り、彼女は信仰と勇気をもって、そんな事態に向き合ってくれるだろうと、私は確信しています。
最後に、私はあなたがたアメリカ人に感謝したい。あなたがたの大統領として仕事をすることができたことは私にとって、とても大きな名誉でした。主が私を御許に招いてくださるとき、私は、この国の未来に対して大いなる楽観と愛を携えながらそこへ向かうことでしょう。
私は今、人生の黄昏へ向けた旅に出発します。
その黄昏の向こうに、常にアメリカの明るい夜明けがあることを知りながら。
わが友人たちよ、ありがとうございました。そして幸いあれ。
レーガン大統領も人の手を借りながら生きていく決意をしました。
10年間の認知症闘病の末お亡くなりになりましたが…
きっとその期間、ウンチもいっぱいばら撒き、
時には暴言も吐いたことでしょうけれど、
その必死に生きる姿を恥ずかしいなどと言えますか?
こんな憎い認知症、誰しもがなりたくないです。
私だって。
でもなるんです、いとも簡単になるんです。
なるから…
なったら終わりではなく、なっても幸せに生きていける社会を作っていくべきだと私は常々思っているのです。
でなきゃ、私もうかうかと呆けていられないです。