母の足の骨折から引越しをして半年が経った。
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以前住んでた街が恋しくて仕方なかったけれど
今はこの街もいいところだと思えるようになった。
田舎でお店も少なくて、閑散とした駅前商店街。
遊びに来た友達に
「北の国からを思い出した」とか
「駅に座ってたら寂しくて泣けてきた」とか
散々の言われようだったけれど
でもこの街は人がとても温かい!
きっとそう感じるのは人口密度がちょうどよく
ご近所付き合いを大切にしている街だから。
母と歩行訓練をしていたら
幾度となく「お手伝いしましょうか?」と声をかけられたし
今日も「頑張ってますね、私も介護してたのよ」と声をかけてもらった。
近所のお店の方とも顔見知りとなり会釈を交わすようになったし、
クリーニング屋のお姉さんには「今日はお母さんは?」と聞かれる。
中学生の男の子にはなぜか「こんにちは!」と大きな声で挨拶してもらい、
たまに母の主治医にも会う。
偶然にも主治医とご近所さんになったのだ。
こんな風に毎日毎日街を歩いていて声をかけてもらわない日がない。
この街が居心地よくなってきた。
住めば都。
母が昔よく言ってた言葉。
また昔の母を思い出す。
そしてスッピンで出歩く癖を直そうと思った。
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