玄関で靴が脱げない。


デイサービスから帰ってきても


土足のまま家に入ろうとする。


「靴を脱いで」の指示が伝わらない。


足をもぞもぞさせて


土足乱入。


土足のまま入られることよりも


今までできていたことができなくなったことに


悲しみを感じる。


でも少し時間を空けて


気を取り直してやり直せば


靴が脱げるときもある。


今日も土足で入ろうとする母を止めて


玄関で一曲歌を歌ってから


「じゃあ靴脱いで家に入ろう」と言ってみたら


すんなり靴が脱げた。


しかしきっと近い将来、


やり直してもやり直してもできなくなる日がくると思う。


こうして徐々に母の機能が失われていく。




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小さな物忘れが始まった10年前のあの日から


現在までの闘病生活と


母娘の愛を書き綴りました。


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