いつしか柿のつまようじが、ヨーグルトへ。
そして柿はスプーンで。
無理でしょう～、食べられないでしょ～。
今日は母と１日ゆっくり過ごしました。
ランチして、お買い物して、お昼寝して、歯医者行って・・・
ほとんど母と手を繋いで過ごしていましたが、
嬉しいのか嬉しくないのか、
急に泣きだすことが何度もありました。
特にびっくりしたのはランチをしている時。
「美味しい、美味しい」とさっきまで食べていたのに
急に息が止まったように目をまるくして驚いて、
そして目から涙が溢れてきました。
何かを思い出したのか、認識したのでしょう。
「私バカみたいやん！」
母がそう言ったときは
一瞬、正常な母の姿を見た気がしました。
そのままでずっといて欲しい。
正常な母でいて欲しいはずなのに
私は焦りました。
知らない方がいい・・・
忘れて、いまだけを見た方がいい・・・
「ご飯、食べよう！」
私は母の背中をさすりながら話をそらしました。
介護をしていると日々罵声が飛んでくるし
耳栓をしたくなるほど私への悪口を言う。
でも、ふとした時に見せる昔の母の顔があるから
日々の悪口も“病気のせいだ”と聞き流せるのかも。
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アルツハイマー発症当時から現在までの
介護生活を綴りました。
家族の葛藤、問題などを１０年前から振り返ります。
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