陽子 「今日は何月何日??」


母 「4月・・・何日だっけ??」



小さな物忘れから始まったけど、それが恐い物忘れだなと感じ初めて



母を無理やり病院に連れて行った。



心療内科に行きたかったけど予約制だと言うから、とにかく内科を受診。



ドクターは、簡単な心理テストをして、母に言った。



「認知症の方は目の色を見るとすぐわかります。

 あなたの目はまだ生き生きしていて、心理テストからも認知症の疑いはありません。」



こうして、一安心を得たこともあった。



でもそれもつかの間。



陽子 「昨日の晩御飯は思い出せる?」


母 「なんだっけなー」



これが55歳の母の記憶力で、一般的に普通といえるはずがない!!



それから何件いろいろな病院を回ったのだろうか・・・



物忘れドッグ、脳ドッグ、精神科。



そして、2年ほどの月日が経って、やっと病名が出た。



‘若年性アルツハイマー病’


(早期発見が大切。進行を遅らせることが大切)



なにが早期発見だ!!病院に何件行ったと思ってるんだ!!


もっと前からSOSを出してたのに!!


ドクターは見過ごしてたじゃないか!!


本当に腹が立った。



この病名をたたきつけられた母は、‘うつ’になり、自殺方法を考えては泣き、


私はとにかく励ます。



家族内で喧嘩も多発。


現状を理解するには長い歳月が必要だった。