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うつ病を発症してからのわたしが、どのように再起したのか。

低迷期からの脱出について、お話しようと思います。


症状が重い日は、心療内科に予約をしていても、その時間に病院に行くことができません。


薬を飲んでもただ眠くなるだけなので、薬もそこそこにして、ずっとソファで横になるだけの毎日でした。


寝てるときにパニック発作を起こすようになり、死ぬかもしれないという恐怖と発作的に自殺してしまいそうな自分を抑える苦しい時間だけが流れていきました。

 


別れた夫も同じように苦しんだのだと思うと自分のいたらなさに自責の念が。


もっと理解してあげるべきだったな、息子から父親を取りあげてしまった自分への罰なのかな。


お金を追いかけてしまったために、こうやってすべてをなくしてしまったのかな、などお金を得たことへの罪悪感も湧き上がってきます。


なにに許しを求めればよいのか、許してもらえるのだろうか。


はっきりとした答えのでない思考の繰り返しで、心はますます苦しくなるばかりです。


収入源もなく、うつ病で死なないようにするのがやっとの毎日です。


貯金を崩して生活するしかなくなり、どんどんとお金がなくなっていきました。


このままだと生活保護に頼るしかないと思っていた毎日の中、母親が毎月10万のお金を神棚に置いてくれるようになりました。


「お金を呼ぶには、呼び水のようにお金を呼ぶためのお金が要るから、これを使って。」

と言ってくれたのです。

 


母親じゃないとここまでやってくれる人はどこにも存在しないなと、ただただありがたい思いでいっぱいでした。

 

 

 

 

 

そして、何もできないまま、2年の月日が経ちました。


子年と丑年はほとんど起き上がることもできず、師匠のO先生のストーキングもさらにエスカレートしてきたため、すべての人との縁を切るしかないと思うまでに。


メールの返事や、電話の折り返しなどできるはずもなく、人に会うことは一生無理なのではないのかだろうかと錯覚するほど絶望的な体調でした。


そんな暗闇の世界のなかにいても、なんとかなりたいという希望はあります。


ネットでうつ病の検索をしてみましたが、でてくる情報は自分も辛くてたまらないとか、どうやって自殺しようかという前には進めそうにない内容ばかりでした。


本を読むこともままならず、大祓祝詞をCDでかけながら、ただただ自殺しないようにその日1日を送るだけで精いっぱいの毎日。

大祓祝詞とは
「大祓(おおはらえ)」は遠く平安の昔から、毎年6月30日と12月31日の夕刻、 宮中をはじめ、全国の神社でおこなわれるお祓いの行事である。 祓物(はらえつもの)を出して、祓戸の神の神威によって罪穢を解除(げじょ)する 儀式。
引用:『大祓詞』 全文と解読

 


基本的に本を読むのが習慣になっていて、読むスピードも早いのですが重症のうつ病だっだので読んでも頭に入らず、1日かけてやっと1ページ読めるかどうかという感じになっていました。


1日かけてやっと1ページ読んでいたのが、春日大社の大宮司だった葉室頼昭先生の「神道のこころ」という本。

 

 

葉室先生は元々形成外科の医師で、西洋医学に限界を感じ、東洋医学を学んだ後に宮司になったという経歴の持ち主の方でした。
 
その葉室先生の著書のなかに、脳溢血や狭心症などで亡くなる大きな原因は首や肩のこりだ。 首がこった、肩がこったというのは、重大な病気が隠れているかもしれないという体からのSOS症状だという旨が記されていました。


東洋医学は人体を宇宙としてみます。このバランスが崩れたときが、病気であると定義しています。


たかが肩こり、されど肩こり。
健康ではない状態ですから、本来はこのSOSを見逃してはいけないのです。


自分の首をさわると、岩のように硬い大きな塊りができていました。


コリといったレベルではありません。

ゴリゴリです。


首の骨なのかと勘違いするほどでした。


そこでまた、わたしは閃きを得て、「針治療に行けば良い」と思いたち、福井市中の針治療院に片っ端から電話をかけました。


ほとんどが個人開業院でしたので、予約しないといけないと言われました。


でも、わたしはどうしてもすぐに治療して欲しかったので、今すぐ診ていただけるところを探しました。

すると、1件だけ今すぐ来ても良いという治療院がありました。開業80年、3代続いて針治療をしているという鍼灸院です。


そこへ、気力を振り絞って、タクシーで向かいました


独特の香りがする鍼灸院に到着し、奥にある10番ベットに通されたわたしは、とても驚きました。


なんと、葉室先生の「神道のこころ」から、わたしが関心を向けた1文が貼ってあったからです。


「あー! 神さまはいるんだ、絶対にいるんだ」

と思った瞬間でした。

 


十の数霊は「神」を現す数です。


あとでわかったのですが、葉室先生のお言葉が貼ってあるベットは10番のベットのみで正に天の導きとしか言いようのない出来事です。


治療してくださった男の先生に、自分の今のうつ病の状態を話し、

「先生助けてください」

とおすがりしました。


するとその男の先生は
「僕はあなたを助けてあげられません。あなた自身があなたを治す力がある。それを針治療で引き出すことができる。だから僕がいいよっというまで毎日通ってください。」
と言いました。


とにかく毎日ここに通えば、なんとか治るのかもしれないと一縷の光明が差した瞬間。


「常に天の窓は開いている。」
祖母がいつも言っていた言葉です。


八方ふさがりに感じ、どこにも出口がないような真っ暗なときでも、必ず天の窓だけは開いています。


神さまが助けてくれる光は、わたしたちに注がれているのだという意味です。


戦争を生き延びた明治生まれの祖母は、根底にはいつも神さまが必ず一緒にいてくださるという自信に溢れたひとでした。

 


「・・・・・おばぁちゃん言うてた通りやなぁ・・・。」


わたしは無意識に、そう呟いていました。


ご先祖さまから繋いでいただいた命だから、絶対にここで死んではならない。


必ず、わたしにしかできないお役目があるはずだから。


絶対に元に戻って、神さまのお役に立つ人間にならなければと強く思った瞬間でした。


毎日針治療へ、這うようにして通うこと2週間。気持ちに変化が現れはじめました。


いつも通りソファーで横になっていたら、ホコリが気になったのです。


「あっ埃。掃除機かけよう。」

と、急に掃除機をかけたくなるじゃありませんか。


この日に行った針治療でも、いつもの先生から
「かなり良くなってきた、今日から週一で良いよ。」
と言われたのです。


ここから少しずつ、身体の症状が改善されていきます。


1ヶ月後には、不義理をしていたひと達とも順々に会っていくことができるようになりました。


まだ完治とは言えず、1日に3時間くらいの活動です。


1日中ひとに会っていられる状態ではなく、針治療とカウンセラーの先生の力も借りながらの小さな変化。


それでも少しずつ元通りに近づいてきました。


貯金もすっかりなくなり、これから生きていくためには占い師としてやって行くしかないなと思っていた矢先。


また少しずつ、以前鑑定していた人たちからの鑑定依頼が入るようになります。


とは言っても、沢山のご相談に乗れるほどの体力もまだなく、これからどうしたら良いかわからなかったので顔見知りのコンサルタントの方を訪ねるために大阪に向かいました。


駅のホームに着くとタイミングよく大阪行きのサンダーバードという特急電車が入ってきたので慌ててその電車に飛び乗りました。

 


そのとき、横に座っていたのは金沢の知人女性社長でした。


「あれっ中井さん? 久しぶりどうしておいでたの?」
と話しかけてくださり、これまでの3年間をすべてなくしてしまい、うつ病で苦しんだこと。
1から仕切り直すことなどを話しました。


すると、
「中井さんくらい頑張る人ならなにやっても成功するから大丈夫。わたしは今から神道の勉強もしながら数で占ってくれる先生に会いに京都に行くから、中井さん占い師なら一度会ってみたら良いんじゃないの?」

とのこと。


正直わたしは、台湾人のすごい先生から直接指導を受けているくらい、そこそこイケてる占い師なので、数字なんかの小手先で占うような人に、わざわざ会う必要なんてないんだけどなと内心思っていました。


その場では
「機会があればぜひ」
とだけ言って別れました。


でもそのときに、女性社長のとなりに座らなかったら、新しい師匠との出会いのきっかけはつかめないままでした。


あとでわかったのですが、わたしが乗るはずだったサンダーバードは1つ後の電車でした。


わたしが飛び乗った電車はホームと到着が遅れていたので、わたしが乗りこむことができたのです。


こうやって、神さまの計らいが始まりました。


数日後、その神道の数で観てくれるという先生に金沢でお目にかかる機会に恵まれました。


それが、今の和暦で観る「古神道の数秘術」のベースとなる占いの、新たな師匠とのご縁。


その方はわたしより3つ年上の男性で、10代の頃より人生について、上手く行く人や行かない人、人生に翻弄されるひとなど、どうしてさまざまなことが起こるのかと不思議に思い、易学や仏教、いろいろな宗教遍歴をして今の鑑定スタイルに落ち着いたとのことでした。


そしてそのときには、数に吉凶はなく、生まれた誕生日によって自分を破滅させる波動出す数と自分を幸せに導く数霊があり、徹底的にその破壊の数霊を自分の中からなくすことで難から逃れることができ、努力した以上の成果を手にすることができるというお話でした。

 

 

ビジネスで成功してそこそこお金も稼いだけど全部失ってしまったこと。


うつ病になって苦しんだことなどを話しましたら、その答えがすんなり数霊で答えが出てしまったのです。


10年前にした改名は、わたしにとっての破壊の数霊だらけ。


それによって、苦難に遭うことばかりを引き寄せてしまったこと。
数は共振共鳴するので、同じ周波数を持つものが集まるだけ。


心を磨いたり性格を良くしても、数霊を調整しなければ人生に起こることは変わらないとお話いただきました。


改めて見直すと、車のナンバーも家の住所も電話番号もすべて破壊の数だらけでした。


ここで初めて、わたしと同じ日に生まれたリエちゃんとわたしの違いに気づきました。


彼女は生まれつき、破壊の数の中での生活をしていなかったのでした。


だから、運気が落ちてもたいして問題がなく、穏やかで安定した生活を送っていたのです。


これはとても衝撃的な事実でした。


さらに、「運命は変えられる」と、先生はおっしゃられたのです


積極的に数霊を調整すれば、集まるひと、物、情報が変わり、従来の「決めてきた人生のドラマが始まる」そうです。

 

そこで個人名、社名、鑑定家名、車のナンバー、家の住所、変えられるすべてを調整しました。


このときに鑑定家名を「中井耀香」に変えました。
周りの人たちからはとても馬鹿にされました。


占い師のくせにまた名前変えるなんて、自分に実力がないと言ってるようなものと言われたりもしましたが、それは前の名前で集まってきた人たちなのですから気にしません。


新しい名前にしてから集まっていただいたクライアントさんたちは、とても頑張って生きているのに物事が上手く回らないひとたちでした。


そこでわたしが師から学んだ数霊で調整すると、その人本来の活き活きとした人生が始まりだし、本当にやるべき仕事に繋がったり、素敵なパートナーと巡り会えたり、病気が改善したり、引きこもりの子が落ち着いたり、アル中の夫がまったく酒を飲まなくなったり・・・・・・


ありとあらゆる不思議なことが起こり出しました。


すると不思議なことに、古神道の正当な伝承者の師匠たちとも次々と繋がりだしたのです。


新たにお行をする中で、神と人との距離の取り方、神に近づき過ぎてもいけないし、これもバランスなのだと改めて学びました。

 


神さまに好かれる人間としての心構えや生き方なども、ここで学びました


そして、数を調整しだしてから18ヶ月後。

占いの全国紙に、巻頭カラーの特集記事に半年連続で掲載していただいたきました。


24ヶ月後には、自分の長財布のムック本が発売されました。


活躍の場が広がることで多くの人からの注目をいただき、鑑定のクライアントさんに困ることはまったくありません。


ですが、雑誌は1月間の掲載期間が終わると本屋さんから消えていきます。
そうなるととても寂しく、48ヶ月経ったころには、やっぱり書籍を出したいなという思いがまた湧いてきました。


そんなときです。


大阪の仲良しのコンサルタントが開催しているセミナーに参加しろと、守護霊からのメッセージがきました。


あまり興味のある内容ではなかったのですが、これに参加することにしましたら主催者のコンサルタントの方からセミナー前に個人的に会っておいた方が良いと思うので良かったらお目にかかりませんかっと言っていただきました。


そこで大阪まで伺い自分の書籍を出したいことを伝えます。

日本は天皇陛下を中心にいただいた和暦を使った民族。
その和暦を使った数秘術を通して、日本人の誇りを取り戻すことに全力をかけて取り組みたいという思い。

 


みんな祖神さまと繋がる神の子であること、それをお伝えする本を出したいことなどを熱く語りました。


すると、トントン拍子で東京にいる出版プロデューサーさんとの橋渡しをしていただき、本作りのプランが動き出しました。


そして出版社と編集者探しの段階で、またも不思議な縁の巡り合わせが。


候補として上がった出版社と編集者さんの中に、7年前にボツになった本の企画段階でお世話になった編集者Mさんの名前があったのです!


「わたし、この方を存じ上げているんです。是非お目にかかりたいです」

と、すぐに希望を伝えました。


現在、中経出版大手出版社に吸収されていて、Mさんはそこの編集長へと出世していらっしゃいました。


7年振りにお目にかかったMさんは、結婚もされて子宝にも恵まれ、とても順風な人生を歩いていらっしゃいました。


Mさんには、あのとき中井さんから教えていただいたことをちゃんとやったら人生間違わずにここまでこれた。


だから、中井さんの考えを世の中に広める手伝いをするのは、わたしが一番の最適者です。
絶対に企画会議を通します。また一緒に頑張りましょうと言っていただけました。


そんな感動の再会から紆余曲折あって完成したのが、
「神さまがあなたのそばにやってくるすごいお清め」

です。

 

神様があなたのそばにやってくる すごい「お清め」

 

そして1年経って14刷を迎えて7万部を突破しました。

 

2冊目の著書も6刷目になり27000部に。さらに9/16に販売された3冊目は早くも3刷12000部と好スタートを切ることができました。(16/10/8現在)

 

呪いが解けちゃう! すごい「お清め」プレミアム

 

 

「お清め」ですごい神様とつながる本

 

 

 

 

 

書籍は、日本中のみなさまのお家にお嫁にいっており、雑誌の掲載実績は毎月増えています。


そして現在、6冊の出版も決まり、わたしを応援してくれる志の高い人たちが集まってくださるようになりました。

 

人さまから見たら波乱万丈で苦労ばかりの人生のように感じるでしょうが、どれもこれもすべて中井耀香を作るために必要な経験でした。


神さまはいつも、そのときどきに経験しないといけないことを目の前に差し出してくださるのですね。


すべては神さまの愛で人生は包まれているのだと思います。


孔子の論語に、
「四十にして迷わず、五十にして天命を知る。」
という一節があります。

 


どんな人にも、生まれる前に神様と交わした約束があり、必ず今世でのお役目がある言います。


わたしの人生のお役目は、「励ましを与える」ことと、不思議な世界のことを「教える」ことでしょう。


これからも、わたしを求めて下さる方の人生を、
「大丈夫! 頑張ろう! 神様ついてるから心配ない。」
と励まして、どうすれば最短で神様と繋がり、運を味方にできるのかを教えてさしあげたいと思っています。


自分と人との違いを知り、その上で調和の計り方や、和暦を使った古神道の数秘術を使って、それぞれの天命に近づき、自分の魂と向き合える人を指導します。


そして、わたしが長年学んできた占術を用いて、悩んでいる人たちにアドバイスをできるような弟子を育成していきたのです。


天の神様、地の神様、人の神様を味方にすることを、「三才」が揃うと言います。


運を味方にして、天地人それぞれの神様の応援をいただき、日本人に合った開運方法と、日本人に合った本当のスピリチュアルに立ち返ろうと説いていきたいのです。

 

終戦してから71年が過ぎました。

 


わたしたち日本人は、日本人としての誇りをどんどん失うような教育がなされてきました。


このために、日本人であることを恥じる人がとても多いのです。


日本は「ひのもと」と呼ばれ、「霊の元」とも言われます。
本来は古き時代より、神と対話する尊い民族なのです。


天孫降臨の際に天下った多くの天津神と、霊の元を守ってきた国津神の八百万の神様たち。
そのどなたかの末裔が、わたしたち日本人なのです。


わたしたちは、神様を祖神に持つ、神の子です。
その日本人が忘れていた日本人としての誇りを取りもどし、日本人のDNAにスイッチを入れる活動もしていくことも目標の一部です。


初代天皇の神武天皇は、「八紘一宇」の理念のもと、この日本を建国されました。

 


これは世界の人たちが、ひとつの家族のようになって暮らそうという想いが詰まった理念です。


わたしたち日本人は、代々の天皇を中心にして集う家族。


いま、その家族たちは、戦後の教育によって心がバラバラになっていると感じます。


些細な事を水に流せず、声高に当然の権利であると主張するクレーマーや、お金や地位、名誉のために、人を平気で蹴落とす人たち。


匿名性をよいことに、ためらいもなくインターネット上で人を傷つける人たち。


自分を被害者だと主張し、常に誰かを加害者にして、自分の正当性を主張する人たち。


独善的な正義を武器に、常にだれかを裁き続ける人たち。

 


日本には、外国から色々なものが入ってきましたが、日本人は決してそれらに染まらず、日本人に馴染むように調和しながら、生活や文化に取り入れてきました。


数霊の概念に、「くくる」というものがあります。
「ひとつにまとまる」という考え方です。


さまざまなこと見舞われても、ひとつにまとまろう。
日本人しての統合、つまり「くくり」を目指した活動を行うことも、わたしのお役目でしょう。


むずかしい話をまとめますと、わたしは古来の日本人の知恵を分かち合いながら、本来の姿へ原点回帰するお手伝いをしたいです。


日本人で良かった、また日本に生まれたいと感じ、自分が立っている場所で毎日の幸福を感じられる人を増やすこと。

 


それがわたしのこれからの夢であり、お役目。


念願を果たすために、これからは積極的に、全国をまわっての講演やセミナーを開催してまいります。


ひとりでも多くの方と、お目にかかれますように。
どうぞ、宜しくお願い致します。

 

 

中井耀香 拝