古神道数秘術研究家の中井耀香です。
ご訪問頂き有難うございます
全国的にお彼岸ですね
「暑さ寒さも彼岸まで」と
聞いたことがあると思いますが
お彼岸の時期は、年に2回、春と秋にあります。
それぞれ、春分の日と秋分の日を中心とした
前後3日間の1週間が、お彼岸の期間になります。
今年は3月17日~3月23日までです
※おはぎを食べるのは江戸時代に
小豆の赤色が魔を避ける為と、砂糖が高級品の為大切なご先祖さまに感謝の気持ちを込めた高級スイーツをお供えしたことに由来します
お彼岸の期間は、季節の変わり目にあたるので
「暑さ、寒さも・・・」と言われるのですね
この2つの祝日は、昼と夜との時間がほぼ同じになる日です。
太陽が真東から登り真西へ沈む日になります
仏教的な考えでは、太陽が登る東を
「私たちがいる世界」と考え、
太陽が沈む西を
「亡くなった故人の世界」
と考えています。
ゆえに
太陽が真東から登り真西へ沈み、昼と夜が同じ12時間になる日が
故人の人への想いが一番通じやすくなると考えられているようです。
お彼岸ウィークは
亡くなった方へ「元気にしてる?」「いつもありがとう」「見守っててね」などの気持ちが、一番届く日のなのです。
お墓を造って、家で位牌を拝む形は
儒教から来て日本の仏教に根付きました。
先祖供養は仏教的な行事と思ってる方も多いと思いますが
元々は古神道の「先祖崇拝」から来ています。
古代の日本人は仏教伝来以前から、
「先祖霊崇拝・祖霊信仰」が行われていました。
太古の日本では
「先祖の霊は死後、時間の経過とともに浄化され、やがて氏神になり子孫を守るようになる」
との信仰が有ったのです
これは誰かに教えられた事では無く、その様に昔の日本人は観じとったと言うことですね。
元々日本人は神界や、霊界の状態を、観じることが出来た民族なのです。
お山や海を見て「あっ、そこにご先祖さまがいらっしゃる、有難いな」と思ったわけです。
一般的な教義宗教は形式を全面に出して、教理を押し付け教祖を特別視させます。
信仰自体を形式化してその枠にはめさせ様とします
が、古神道には教義、教祖も、形式も無いのです。
カッコイイですよね
そんな事、誰かに言われなくても各々がわかっていたというわけです。
素朴な祖霊崇拝・素朴な祖霊信仰といえるのです。
亡くなった先祖に真心込めた感謝の気持ちを伝えて お祀りをして、祖先のお御霊があちらの世界で向上して、そのお力で子孫である私たちの守護霊となって頂くことで、お力添えを頂くのです。
先祖と子孫との感謝のエネルギー循環が出来る様になると、人生はするすると運ばれて行くようになります
古神道ではご先祖さまのことを
遠津御祖神 (とほつみおやのかみ)
といいます。
柏手もご先祖様に対してはちょっと違うのです。
日本人は八百万の神々のどなたかの末裔です。
先祖崇拝を繰り返すことで、祖神(おやかみ)さまから続いてる霊統が、きれいに流れることで、神さまと直結出来る
ということも、
昔の日本人はわかっていたのでしょうね
先祖と子孫は密接な関係にあるというわけです。
祖先の栄光と歓喜は、そのまま
子孫の家庭円満や調和、生活の安定、家業の繁栄、幸福につながることを知っていたのですね
お墓が遠くて行けなくても、ご先祖が誰かわからないとしても、気持ちを向けて今いる場所で手を合わせる事が、先祖崇拝に繋がります。
人には多くのご先祖さまがいらっしゃるから
ここに存在して居られるのです
生まれた時から死ぬまで人生の伴奏者として、一緒に居て下さる守護霊は、この先祖の中のどなたかなのです。(人によって複数の場合も有り)
そのことに想いを寄せて
お彼岸の間に、数多(あまた)のご先祖様に感謝の気持ちを伝えて、あちらの世界での向上を応援することで、私たちも応援して頂けるのです。
神道では全ての祭祀を「まつり」と言います
お神輿担いで街を練り歩くの祭りも「まつり」ですが
ご先祖さまへの感謝の祈りを捧げる祀りも
「まつり」です。
お祭り並みのわくわく感で、お彼岸ウィークに、
先祖さまに感謝の念い(おもい)を届けて
それぞれのお宅で「まつり」ごとをされると良いなと思います。
また、何処かで古神道的な先祖崇拝の本を書きたいなと思いました。
先祖崇拝をして、1人の子孫が目覚めると、9代まで遡って神上がりします。
どこまで行っても先祖と子孫は繋がっているのですね。
去年の秋のお彼岸のblogも参考にこちら❤︎
合掌。
耀香拝
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