ニイハオ、南海のドラゴンです。

「三叉神経痛ではない」

紹介状をもらって行ったペインクリニックで担当医が言いました。

画像を見たわけでもないのですが、

たくさんの患者を診てきた医師は症状から、

三叉神経痛ではないことははっきりしていると断言しました。

 

神経外科医院の診断は間違っていたのです。

もらった薬が効かなかったのも納得がいきました。

セカンドオピニオンの意識はなかったのですが、

今回の件でそれは必要不可欠だなあと思いました。

 

神経外科医院を恨むことはしません。

そこの担当医は、妻が訴える症状から判断すると三叉神経痛ではない。

でも画像診断すると神経と血管が接近しているように見える。

なので、三叉神経痛と思われるとの見立てでした。

 

ペインクリニックで誤診という言葉は言いませんでしたが、

担当医は、画像診断は難しいと神経外科医院をかばうように話していました。

 

じゃあ妻の頭、頬、顎、首の右側に偏った激痛は何なのか。

 

たぶんと前置きして担当医は、

肩こりのような筋肉の痛みが頬やあごの筋肉に出ているか、

歯茎や歯の周囲に炎症が起きているかも知れませんと話していました。

 

これまでもらった三叉神経痛の薬は中止。

新たに新薬含む痛み止めを処方してもらいました。

 

薬局には妻も車いすに乗って一緒に行ったのに、

受けた説明のいろいろなことを妻は忘れていました。

 

一番驚いたのは処方してもらった薬が袋ごと、

家に帰ってから行方不明になったのです。

 

妻はパニックになって一緒に探して‼と喚き散らしました。

銀行の通帳やら病院の診察券、クレジットカードなどこれまでいくつも無くしている妻。

今回は自分の痛みに関わる薬が紛失しているとあってか、

騒ぎようが尋常ではありませんでした。

 

騒ぎ出したのが夜10時ごろ、

一緒に家の中をあちこち探しました。

見つかりませんでした。

車の中かもしれない。

夜が明けたら探すからという私のいうことを聞き入れません。

痛みに襲われる恐怖から我を失っていました。

無理やり「待て」と言い聞かせましたが、

夜明け前の4時ごろになってまた騒ぎ始めました。

「悪魔!」

悪態までつき始めましたが無視して夜明けを待ちました。

暗くて捜索は困難だからです。

 

薬は車にありました。

妻が座っていた後部座席の座布団の下にありました。

 

妻は安心したのか、

何も言わなくなりました。

私も蒸し返すことはしません。

 

静かな日常が戻って良かったです。