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「ゴールデンカムイ」は野田サトル氏の漫画で、原作は完結済み。アニメ化が先行して、4期まで放送済。5期が「最終章」として制作発表されている。自分は原作未読で、アニメは2期あたりまでは観ている。内容はご存知の方も多いから、今更ここで紹介はしないが「面白い」のは確かだ。ユニークなキャラクター達がシリアスやギャグ・コメディを交えながら、北海道を舞台に金塊争奪戦が繰り広げられていく。

そして、今回の映画化だ。漫画原作の実写映画化…これは「大コケ」の代名詞と言って良いだろう。とにかく、成功例が極めて少ない。そもそも自分はアニメファンなので、実写映画自体、まず見ない。漫画原作においては、アニメだろうが実写だろうが「原作リスペクト」が欠かせない。メディアが違うので、表現手段や様々な規制を掻い潜りながら、それでも「少しでも原作の面白さを!」という制作スタッフの熱意が必要だ。登場人物のキャラクター(性格・言動等)がブレたら話にならない。

アニメだとビジュアル面は、漫画と同じ「画」の世界なので、そこはある程度は安心できるが、実写化となると、最初にそこが極めて高いハードルになる。で、何で今回の「ゴールデンカムイ」を観ようと思ったかというと、鬼太郎の時と同じく、口コミで評判が良かったからだ。予告編動画でも違和感が無い。

鑑賞後、パンフレットを読むと、まずビジュアル面が人物にしろ美術にしろ、すごい拘りである。フィルムで役者さんの肌の質感が生身のそれと違って、よくある「コスプレ」感が皆無なのだが、何と全役者さんの肌をあえてざらつかせて、顔の表面を細かい粒子状にしているとの事。この時点で、とんでもないコストを掛けていることが分かる。「原作リスペクト」マインドがほとばしっている!

なので、口コミどおりに楽しい時間を過ごすことが出来た。CGも当然、使われているが、特に動物は「虐待をしていません」とエンドロールに表記があるくらいだから、全部CGだが、これがまた良く出来ている。アニメ1期ではリアルなCGの熊がツッコミ所になっていたが、映画では動物CGが演技のレベルに達していると思う。
周辺がそういう出来なので、もちろん、肝心の役者さんの演技もピカイチ。確かに、これは「漫画原作の実写化」のお手本と言えるだろう。奇跡的だ。

ストーリーとしては原作全てを網羅できるはずもないので、続編があるだろうと思っていたら、何と今秋からWOWOW(映画のスポンサー)でドラマ化だそうだ!
映画のレベルそのままでのドラマ化なら、これは期待できそうである。

「カネは掛かるだろうけど、漫画原作はこのレベルで実写化して欲しい…からかい上手の何とやら、アンタの事だ!」にご賛同いただける方は、
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