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冬のTVアニメの「姫様”拷問”の時間です」を毎週、観ている。季節ごとに続編なども含めて、大量のアニメが放送されているが、継続試聴するのは、現実的に数本程度。今、観ているのは「葬送のフリーレン」と「ダンジョン飯」と、この作品くらい。昨今の例に漏れず、原作付きアニメばかりで、しかもどれも原作は読んでいない。
漫画というメディアは本当に大海で、玉石混合ではあるが、思いもよらぬ創造作品がひしめく世界だ。そこである程度の人気がないとアニメ化はされないから、何がしかの魅力というか面白さは備わっているはず…なのだが、原作が活きるも死ぬもアニメスタッフ次第という、博打の側面はある。

その意味では昨秋からの「葬送のフリーレン」と今冬の「ダンジョン飯」は、最初からアニメ制作会社が2クール(半年)の放送枠を確保するほどに注力しているので、安心度は高い。では、なぜ「姫様”拷問”の時間です」を観ているのかというと、1話から安心感がある出来だったからだ。この「安心感」とは、スタッフが原作を分かって、ほれ込んで創っているな、という感覚だ。漫画原作の場合、アニメオリジナルのシーンを追加したり、話数的に前後を入れ替えたりするのだが、それらに「違和感」が無いと感じられるか、だ。

 

制作スタジオのパインジャムは失礼ながら全く知らないのだが、シリーズ構成がベテランの筆安一幸(ふでやすかずゆき)さん、メインキャストが「ゴールデンカムイ」コンビの白石晴香さんと、イケボの小林親弘さん(金カムのアシリパさんと不死身の杉本)。
この作品の良いところは「拷問」というタイトルに反して、人の心を傷つけるようなリアル描写がまったく無いところ。設定上はよくあるファンタジー風で、人類と魔王軍の戦いが続く中で、囚われの身となった国王軍第三騎士団長の姫様と「しゃべる」聖剣のエクス。姫様から秘密を聞き出すために、日々襲い掛かる拷問の数々…というシチェーションのはずが、ことごとくツッコミ要素になって「笑い(ギャグ)」と化す「優しい」世界(誉め言葉)。「あり得ない」が「あり得ている」から、面白い。
 

作画も安定しているし、バトルのような激しい動きではなく、姫様が「屈して」しまう、数々の「美味しそうな」拷問、つまり「飯テロ」作画も素晴らしい。これは深夜に観てはいけない。
現実生活は世知辛く、こちらも「あり得ない」が「あり得ている」のだが、正常であるべきものが、異常と化しているので、笑えない。週一の癒しで、それに立ち向かっていくのだ(シンドイけど)。

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