JIMーNET JUSTPEACE!イラク・シリアの子供たちの絵画展 | 洋一のブログ

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先日の仕事休みの日にJIMーNETが主催されている白血病と戦っているイラクの子供たちとシリア難民の子供たちの絵画展「JUSTPEACE!」を観に行ってきました。

場所は恵比寿駅から徒歩数分のギャラリーです。
入口にJIMーNETにご協力されているギタリストのSUGIZOさんからの花のスタンドがありました。








JIMーNETは医師で作家の鎌田實先生が代表を勤められているNPO法人です。
イラク戦争で使用された小型核兵器とも呼ばれている劣化ウラン弾などの影響で白血病を患うイラクの子供たちが急増し、その白血病の子供たちを支援するために設立された基金でした。

JIMーNETが主宰し六花亭さんが毎年原価でイラクの子供たちを支援するチョコレートを作られ、そのチョコレートのパッケージの可愛らしい絵は白血病と戦っているイラクの子供たちが描いたもので、そのチョコレートの売り上げがイラクの白血病の子供たちを支援する施設「JIMーNETハウス」の運営に役立てられます。

僕は飲食店で働いているから思うのですが原価で毎年16万個ものチョコレートを作られる六花亭さんに驚愕してしまいます。
六花亭さんの並々ならぬ社会貢献の企業理念を感じてしまいました。
北海道で数多くの賞を受賞されている名店と知りました。
JIMーNETのチョコレートを作られて全国に知られていると思います。




15歳で白血病で亡くなられたサブリーンさん。


「私は死にますが幸せです。私の絵がチョコ基金に使われて、多くのイラクの子供たちが助かることを願っています」






昨年9月亡くなられたデュルガシュちゃん。
まだ13歳でした。

「女の子はお花のように可愛いお姫様でしょ!だからお花にティアラをかぶせてあげたの」






今回ブログを書くにあたって「劣化ウラン弾」について調べてみました。

この子たちを苦しめている兵器について知っておかなければと思ったからです。

広島市のホームページに「劣化ウラン弾とはどのような兵器ですか?」との質問に広島市が答えた文章を読みました。

劣化ウランは核兵器の製造や原子力発電によって使われる天然ウランを濃縮する過程で生じる放射性廃棄物と書かれてました
ウランは自然界で最も密度が高い物質で、極めて堅くて重いため戦車の厚い装甲を破壊する為に砲弾や戦車の装甲に使われているそうです。

劣化ウラン弾が目標物に当たり爆発すると霧のようになった劣化ウランの細かい粒子が空中に飛散し、これを吸い込むと化学的毒性により腎臓などを損傷するとともに癌などの放射性障害をひきおこすそうです。
また土壌などに付着し、半永久的に環境汚染を引き起こす事が書かれてました。
劣化ウランの成分の98.8%がウラン238で、その放射能が半分になるまでの半減期は45億年です。


「武力紛争と人権」を専門に、民間人としてジュネーブの国連人権委員会に長年かかわってきた米国人弁護士のカレン・パーカーさんは。

「兵器を禁止するには二つの道があります。一つは特定兵器禁止のための国際条約の成立。もう一つは、定着した人道法を犯して兵器は使えないとの立場から禁止を求めることです。」

パーカーさんは劣化ウラン弾が人道法に違反する理由を4点挙げられました。


一  劣化ウラン弾を使用すると微粒子が生まれ、戦場だけでなく周辺地域、さらには非参戦国にまで飛散し危害を与える(兵器使用の影響は戦場のみに限定され、地理的にその 範囲を超えては ならない」

二  劣化ウランによる健康被害は、戦争終結後も何年も続き、先天性障害なと次世代にまで影響します(人体への影響は戦争中のみで、後々まで続くものであってはならない)

三  イラク南部のように多くの民間人、特に罪のない子どもたちが白血病などの疾患に苦しみ、放射線や化学的毒性作用で次世代にも悪影響を及ぼしている(不必要なまでに非人道的であってはならない)

四  劣化ウラン弾の使用は大地や大気、水を広範囲に汚染し、植物などの生態系に悪影響を与えている(長期、広範囲に環境汚染を引き起こしてはならない)

パーカーさんは96年、ジュネーブの国連人権委員会に劣化ウラン弾をはじめ、核兵器、化学・生物兵器、クラスター爆弾などの使用禁止決議をするように働きかけました。
その決議は同年8月、差別防止小委員会で賛成15、反対1、棄権8で採択さへました。
小委員会は人権委員会に決議を送り、人権委員会は委員会決議を国連総会へ送付する事が出来るそうです。

決議に反対したのはアメリカの委員だけだと、特に劣化ウラン弾に。

パーカーさんは「特定の法律ができないと兵器を禁止できないと思うのはやめよう」
「戦争に伴う人道法のほかにも国連憲章、国際人権規約など、その内容を敷延すれば兵器を禁止できる国際法はいくつもある。もっと多くの人たちがそのことを知らないと…」

そう呼び掛けられました。




JIMーNETのイラク・シリアの子供たちの絵画展の会場に入りました。  

入ったとたん明るくカラフルな子供たちの絵が目に飛び込んできて何とも心が温かくなる気持ちになります。







僕が会場の子供たちの絵の作品を見ていたらJIMーNETの男性スタッフの方が話しかけてくれまして、僕がいろいろ聞いてみましたら、とても丁寧に詳しく教えてくれました。

子供たちの絵はどれも明るく楽しい気持ちになれる作品が多いですが、中には深刻に心の内面を絵に表現されている作品もありました。

こちらの作品は18歳の少女が描いた絵で自画像なのだそうです。
顔が描かれていない自画像に少女の心に抱えている辛い思いが描かれていると思いました。




こちらは同じ少女が描いた作品ですが自分ではなく他のイラクの女性を描いた絵だそうです。
様々な思いを抱えながら言いたい事も言えない辛い気持ちを描いている作品と思いました。





子供たちの絵を見ているとお花や動物、食べ物を描いた作品が多いのに気がつきます。
僕がその事をスタッフさんに言いましたら「はい、本当にイラクの子供たちは花鳥風月を描いた作品が多いです」











「こちらのスイカを描いた絵ですがイラクはこんなに大きいスイカが凄く安く売ってるんですよ、イラクの食卓には季節が来たら毎日スイカが食卓に並んでいます」





「こちらの絵を描いた子は暑かったんですかね、扇風機描いてます」




子供たちが描いたイラクの人々





建物や男の子が描いたのでしょうか、自動車を描いた絵もありました。






イラクの国旗や自然を描いた作品も。






本当に子供たちの描く絵は素晴らしいです。
そのピュアな創造性に深く感動しました。






絵を描いてくれたJIMーNETハウスの子供たちの写真もたくさん展示されてました。

こちらの子供たちの後ろに映っているのがJIMーNETハウスです。





JIMーNETの男性スタッフの方がJIMーNETハウスについて詳しく話してくれました。

JIMーNETハウスは日本のマクドナルドハウスと似たような施設で、イラクでこのような施設が出来たのはJIMーNETハウスが初めてなのだそうです。

施設の中の子供たちの写真もたくさんありました。

本当に素晴らしく素敵な施設です。

僕たちが買ったチョコレートでこんなにも素晴らしい施設が設立され運営されている事に言葉にならない感動をおぼえます。

放射線治療の影響でしょうか、髪が抜け落ちてしまった子供の姿も見られますが笑顔なのが心に迫ってきます。

















僕は1枚の写真が目に止まりました。
僕がスタッフさんに「この写真は難民キャンプなのでしょうか、JIMーNETハウスから近いのでしょうか」
そう聞きましたらスタッフさんは。

「はい、そうです、JIMーNETハウスから一時間ほどのところにあります」

そう教えてくれました。

シリア難民キャンプとそこに住む人々の写真。








会場には様々なアクセサリーやお人形などが販売されていて。
こちらシリア難民キャンプの女性たちがワークショップで手作りされたアクセサリーです。






そしてこちらはワークショップの先生方がJIMーNETのために作られたお人形です。





そして今回のJIMーNETのイラクの子供たちの絵画展で先行発売された輸入食品・コーヒー豆を販売されている「KALDI(カルディ)」がJIMーNETの為に子供たちの描いた絵をパッケージにオリジナルコーヒーを販売されました。

とっても可愛いらしい素敵なパッケージです。

JIMーNETのスタッフさんに聞いたのですが、チョコレート基金の無い時期に販売出来る商品をずっと考えていたそうで。
そしたらカルディさんがご協力されて実現した企画だったそうです。









JIMーNETのスタッフの方々はみなさん本当にいい人ばかりで、楽しくお話しさせていただきました。

僕は今回、湯川れい子先生のTwitterを見て来ましたと話しました。

JIMーNETのスタッフの方々はみなさん湯川れい子先生の事を長年ご協力していただいて心から感謝していますと話されて、湯川先生は本当に素敵な方、いつか先生をお招きして何かやりたい事を話されてました。

こちら昨年のJIMーNETのキックオフイベントのフライヤーです。






僕が湯川先生お招きしてトークされる企画などはと言いましたら、これまでジャーナリストを招いてトークイベントした事があったのそうなのですが、20人も入ったらぎゅうぎゅうの会場ばかりで、とても先生をお招きしてお話ししていただける場所ではなかった事を話されてました。

たしかに今回のこちらの会場も20人も入ったら一杯になってしまうと思いました。


僕が会場の作品を見ていてスタッフさんとお話ししていた時。
 
数人の来客かありました、その方々の中心にいた方は黒の服を身に纏って入ってスタッフさんとお話しされて。

僕はその方を見て驚いてスタッフの方に言いました。

「あの方…SUGIZOさんですよね!!」

女性スタッフの方は僕に

「今日来てラッキーでしたね」

そうにこやかに言ってくれました。


SUGIZOさん。

「LUNA SEA」と「X JAPAN」という日本最高の2つのスーパーグループのギタリストを勤められている日本のトップギタリストの1人てす。

先日、SUGIZOさんのTwitterでJIMーNETのイラクの子供たちが描いたイラストを使ってファッションブランドのtenboとSUGIZOさんとのコラボレーションされたブランド「EDEN」が発表されたばかりで、今回のJIMーNETの子供たちの絵画展も会場の一角にEDENのコーナーがあったので、いつSUGIZOさんが会場に来ても不思議ではなかったのですが。








それにしても僕が見に来た時にSUGIZOさんも見に来られる事なんてまったく考えてなかったので本当に驚いてしまいました。

先ほど僕にいろいろ会場の絵や写真を説明していただいた男性スタッフの方がSUGIZOさんに付いて子供たちの絵や写真について話されてました。

僕はお邪魔してしまうと思って少し離れて、あまりSUGIZOさんたちの方を見ないようにしていたのですが、小さな会場なのでSUGIZOさんとスタッフの方との会話がよく聞こえてしまいます。

あとこれはJIMーNETのスタッフの方々が口を揃えてほとんど奇跡と言われてたのですが。
この日昼間はかなり混んでいたそうなのですが、SUGIZOさんは1時間ほど滞在されてましたが、SUGIZOさんが在廊されている間まったく来客がなく、SUGIZOさんが帰る少し前に数人入りましたが、それまではSUGIZOさんとマネージャーさん、JIMーNETのスタッフさんたちと僕だけしか会場にいませんでした。

SUGIZOさん会場の子供たちの絵と写真を本当に隅から隅までゆっくりとじっくりと見られていて。
僕がSUGIZOさんとスタッフさんとの会話が聞こえてきて。

SUGIZOさんはしきりに子供たちの名前を呼んで絵を褒めていたり、この写真いいなぁ言われたりされてとても愛情の深さを感じました。

僕はスタッフさんに
「SUGIZOさん、もしかしてJIMーNETハウスの施設の子供たちの名前全員知っているのですか」

そう聞きまきたらスタッフさんは
「はい、SUGIZOさんは以前JIMーNETハウスに行かれて子供たちと交流されたのでみんな知っています」

そう教えてくれました。

よく様々なアーティストの方々が支援している施設を訪問されているのを見たりしますが。
その施設の子供たちの名前をみんな知っているアーティスト方は少ないのではと思ってしまいました。

SUGIZOさんが子供たちの絵を見ている時、案内してくれた男性スタッフの方がスマートフォンでしきりとイラク語で何かを話しています。
スタッフの方はスマートフォンをSUGIZOさんに手渡してスマホの画面には若いイラク人女性が映ってました。
僕は何なのでしょうとJIMーNETの女性スタッフさんに聞きましたら、SUGIZOさんも知っているイラクの現地の女性スタッフの方がこの日誕生日だったそうです。

「ちなみに今日は鎌田實代表の誕生日なのですよ、ダブルで誕生日です」と嬉しそうに話してくれました。






スタッフさんたちや僕など会場にいたみんながSUGIZOさんのところに集まってます。

みんなで現地のイラク人女性スタッフの為に歌ってお祝いしました。

「ハッピーバースデートゥーユー♪ハッピーバースデートゥーユー♪」

SUGIZOさんがスタッフさんたちが僕が手拍子しながらみんなでお誕生日のお祝いソングを歌って。

僕はSUGIZOさんのすぐ後ろにいたのでスマートフォン越しの女性スタッフが感激して涙ぐんでいるを見ました。

信じられないような思いがしました。
日本から遥か遠くはなれたイラクの女性の方のお誕生日をお祝いできるなんて。
国境を超えて温かな交流をさせていただいて、こんなに温かな気持ちになれた経験はあまりないと思いました。

SUGIZOさんがチョコレート基金の中身のチョコレートにも様々な意見を言われていて、ユーザー目線とミュージシャンらしいご意見をJIMーNETのスタッフの方に言われていたのがとても印象的でした。

SUGIZOさんがtenboとコラボレーションされたファッションブランド「EDEN」についてもEDENコーナーでSUGIZOさんご本人から商品について詳しくお話しを聞かせていただいて本当に貴重な経験をしました。

僕は今日の記念にと思ってEDENのマスクを購入しました。







SUGIZOさんとファッションブランドのtenboさんなのですが。
僕は今年の2月に木更津にありますtenboの直営店に行った事がありました。
前からどうしても行ってみたかったお店でしたので。

小さな店舗でしたが本当に素敵な服がたくさん置いてあって見させていただいて服を1点購入しました。

応援している歌手の女の子のお誕生日にプレゼントする服を買いました。

このTシャツもJIMーNET基金のイラクの病気と戦っている子供たちが書いた絵が使われています。







tenbo代表でデザイナーの鶴田能史さんがにこやかに案内していただいて。
鶴田能史さんは日本を代表する世界的ファッションデザイナーのコシノヒロコさんの元でライセンスビジネスとコレクションの仕事を担当されていた方で独立されてtenboを立ち上げられた方でした。

「服って凄く可能性があると思うんです、服にメッセージを込めますと街を歩いていても目に入りますから」

そのようにお話しされて。
SUGIZOさんのJIMーNETのイラクの子供たちの描いたイラストを元に制作されたステージ衣装も見せていただいて触らせてくれました。

ステージ衣装もカタログ写真も鶴田さんから撮影許可をいただいて、SNSへのアップも許可をいただきました。

僕が「子供たちの絵は本当に素晴らしいですね」

そう言いましたら鶴田さんは。

「はい、子供たちの絵は本当に素晴らしいと思います、しかし子供たちの絵を衣装に作るのはまたとても難しいんです」

そう話していただいて子供たちの絵を元に作られたステージ衣装を見させていただきました。
近くで見て触らせていただきますと、小さな可愛らしいボタンが付けられていたり凄い細かいところまでこだわって作られていて驚きます。








服の内側に難民の子供たちの写真があるのですが、鶴田さんか教えてくれたのですが、難民の子供が着ている服に本当に目を凝らして見ますとGUCCIのブランドマークがありまして。

鶴田さんは「どなたか富裕層の方が寄付されたのか、このようなところにも物語を感じますよね」

そう話してくれました。








SUGIZOさんはイラクの病気と戦っている子供が描いたイラストと難民の子供たちの写真が縫い付けられている衣装を着て。
多くの思いが込められた衣装を着て背負われて、何万人もの観客のステージに立たれているのだと思いました。

音楽アーティストの方の凄まじいばかりの思いの深さに心から畏敬を覚えます。





僕がJIMーNETの女性スタッフの方とお話しして、スタッフの方がぜひ今日の事Twitterなどに書いてもらえたら嬉しいですと言っていただいて。

僕がSUGIZOさんが来た事も書いて良いものなのか迷ってます、SUGIZOさんがここに来た事を書いて良いものなのかと。

そしたらJIMーNETの女性スタッフの方がSUGIZOさんのマネージャーさんに聞いてみますね、と言ってくれました。

しばらくしてマネージャーさんがSUGIZOさんご本人に聞いていただいたらしく「大丈夫だそうです」と言っていただけました。

僕はすぐに湯川れい子先生にTwitterでJIMーNETのイラクの子供たちの絵画展に来ていること、そして今会場にSUGIZOさんが来ている事をお伝えしました。

少しして湯川れい子先生が引用リツイートで返信してくれました。

「私も行きたかったです。ラッキーでしたね!!どうぞ、SUGIZOさんによろしくお伝えください。」

そう返信が来ました。

僕はJIMーNETの女性スタッフさんに湯川れい子先生に今会場にSUGIZOさんが来ている事をTwitterで伝えましなら返信が来ました、と話しましたら大変驚かれました。

僕はSUGIZOさんの女性マネージャーの方に

「今、湯川れい子先生にこの会場にSUGIZOさんが来ている事をTwitterでお伝えしましたら、湯川先生から返信来ました、SUGIZOさんによろしくお伝えくださいと」

そうマネージャーの方に言いましたらSUGIZOさんご本人が僕の方を見たので僕は、こちらが湯川先生からの来た返信ですとSUGIZOさんに僕のスマートフォンを渡して湯川先生のツイートを見てもらいました。

SUGIZOさんは画面の湯川先生のメッセージを見て僕にスマートフォンを返してくれまして。

「ありがとうございます、こちらこそよろしくお願いします、湯川先生にご相談したい事があります、近々ご連絡させていただきます、そうお伝えください」

そう僕に言っていただけました。

SUGIZOさんと直にお話ししてしまいましたが、深く優しい目をされた方で本当に感動してしまいました。


SUGIZOさんは1時間と少し滞在されてましたが、JIMーNETへの思いの深さを凄く感じた時間でした。

まるでイラクの子供たちへの思いがSUGIZOさんの音楽への原動力になられているように感じてしまいました。