ベルサイユのばら | 洋一のブログ

洋一のブログ

ブログの説明を入力します。

こけぴよのミュ―ジカルコントで王子様に扮した諸江満奈さんと二木蒼生さん♪

この王子様の衣装を見たとき僕はすぐに「ベルサイユのばら」の主人公のオスカルを思い浮かべてしまいました♪

満奈さんが演じられた王子様はとっても面白くて素敵でしたけど、男装をしていても満奈さんの王子様ってなんとなく女の子らしさが出ていたように思えました♪




満奈さんの柔らかな雰囲気が王子様役を演じられても滲み出ていたのだと思います♪


一方、蒼生さんの王子様は。
 
蒼生さん、ちょっと驚きました、これ程男装姿が似合うなんて。
背が高くて顔立ちも凛としていましたから男装姿が凄く良く似合っていました♪




コントではなく本当にベルばらのオスカル役を演じられたら、かなり格好いいのではと思ってしまいました。

蒼生さん演じるオスカルが民衆を率いてバスティ―ユを攻め込む姿を想像してしまいました。


僕は池田理代子先生の不朽の名作「ベルサイユのばら」を子供の頃から読んでました。

姉貴が全巻持っていて僕も読んでいたからです♪





この作品でフランス革命の事を随分学びました。

主人公のオスカルは池田理代子先生の創作された人物ですが、作品に登場する人物のほとんどが実在の人物で史実を元に作られた作品ですので。

日本で社会現象になるほどの大人気作品です。

オスカルが作品の中で戦死した時は本当に葬儀が行われたそうです。

漫画の人物が本当の葬儀が行われたのは「あしたのジョ―」の主人公ジョ―のライバル力石徹と「ベルばら」のオスカルだけだとか。

しかもこの作品は。

日本だけでなくなんと、本場フランスでも大人気になったそうです。

フランスでは「レディ・オスカル」というタイトルでアニメが放送され漫画も大ヒットされて。

さらにフランス人監督による実写映画まで作られたそうです。

こちらフランス語版の「レディ・オスカル」




作者の池田理代子先生はこの功績でフランス政府からレジオンドヌ―ル勲章シュバリエを授与されました♪




サルコジ大統領が来日された際に歓迎レセプションに池田理代子先生が招かれたそうなのですが。
 
その時に大統領の随行員の一人が池田理代子先生に近づいてきて言われたそうです。

「私は先生のレディ・オスカルを読んでフランス革命を学びました」

そう言ったそうです。

フランス人が、しかもフランス大統領の随行員の方が日本人が描いたフランス革命の作品で学んだと言う事にこの作品の凄さを感じてしまいます。
 
僕もこの作品を通して初めてフランスという国の事を知り、その後のフランスという国が大好きな事にも繋がっていったのだと思います。

なぜフランス人にもこの作品が評価され人気を得ることが出来たのか。

それは僕は何と言っても、この作品のクライマックスと言っていい主人公オスカルによるフランス革命の発端となったバスティ―ユ攻撃の描写の素晴らしさに尽きると思われます。

1789年7月14日

武器を強奪したパリの民衆はバスティ―ユ牢獄へ向かいました。

民衆側はこの牢獄に囚われている政治犯を解放し、武器を強奪し一気に革命へと突き進む意思でしたが。

バスティ―ユの将兵110人が民衆に向けて発砲し、戦争状態に陥り。 

民衆は大砲などの武器を持っているものの、まったく使い方が解らず。

バスティ―ユの将兵による銃撃戦で民衆は次々と倒れていきました。

革命は失敗と終わる。

民衆は鎮圧されて再び暗黒の時代に戻る。

その時。

なんと、フランス王政側の衛兵が民衆の味方になり。

衛兵の力を得た民衆側は再び革命へと突き進みました。

作品ではこの衛兵の隊長がオスカルなのですが、史実では、ピエ―ル・オ―ギュスト・ユランという衛兵士官が民衆側に付きバスティ―ユへ攻め込んで行ったそうです。




民衆側に付いたオスカルは衛兵と民衆を指揮し、一気にバスティ―ユを攻め込みます。

「市民しょくん!ワラを積んだ荷車に火をかけろ!煙をタテにしてはね橋を襲うのだ!」

「射撃を中断するな!砲手をねらえ!市民が中に入ったらいっせいに援護射撃しろ!」
 
オスカルはまるで軍神マレスの如くバスティ―ユの将兵を圧倒していきます。










しかしバスティ―ユの将兵側は

「あの指揮官を狙え!あの指揮官を殺せばあとは烏合の衆だ」

とオスカルに狙いを定めます。

そして。







狙撃されたオスカルは自分の死を受け入れます。

そしてついにバスティ―ユは陥落しました。









バスティ―ユ陥落を目にしたオスカルは静かに息を引き取りました。


オスカルの死は池田理代子先生の創作なのですが。

史実でもこのバスティ―ユ攻防戦で民衆側に100人近くの犠牲者が出ています。

池田理代子先生はきっと新たしい時代を見ることなく、新たな時代の礎になり倒れていった人々の代表としてオスカルを描いたのだと思いました。

そこがフランスの心を打ったのだと思います。

こちらアニメ版の「ベルサイユのばら」のバスティ―ユ攻防戦です。
  










オスカルがあのドラクロワの「民衆を導く自由の女神」と重なって見えました。