時々ピグ(メ・ん・)? -4ページ目

時々ピグ(メ・ん・)?

こちらはピグでのメモ程度・・・ブログ休眠中^^)/ ⇒もっぱら読み専門で徘徊を開始!(*゚∀゚*) 

その後、

私にも部屋で休みなさいと指示をされた。


だけど、体が疲れているはずだったのに眠ることが出来なかった。

私はそっと部屋を抜け出し、城内の庭に出てきた。


『寒っ・・・・・』



冷たい空気が肌を刺したが、それが落ち着けないでいた頭を冷やしてくれている気がした。


(幕府軍はとうとう朝敵にされてしまった・・・・・)



多分この先、徳川が巻き返すことはできないだろう。


未来の歴史を考えてみても、ほぼ間違いない。

慶喜さんが京に入れれば、或いは違った結果になっていたかもしれなかったが・・・。


(こうなった今でも、慶喜さんは戦い続けるのかな?)


(もしそうだったら、秋斉さんはどうするんだろう?)


(江戸に帰るのはやめて、一緒にここで慶喜さんと戦うのだろうか)


(でもそれは・・・・・・)


私は唇をぎゅっと津用句噛み締めた・・・・。




先ほどの話し合いの時、

本当は、もうやめて!と言いたいくらいだった。


だけど、これまで戦って来た皆の姿を思えば、

とてもそんなことを慶喜さんには言えない。


淀藩に入城を拒否されてしまい、幕府に味方してくれる人がいなくなってきても、

戦い続けている人がいる。


仲間が死んでしまっても、どんなに傷ついたとしても、

それでも徳川幕府のために命を懸けている人たちがいる。



慶喜さんは、

そんな人たちと、最後まで戦い続けたいと願っているはずだ。


(・・・・・。だけど私は、それでも皆には戦って欲しくないと思う。)




なるべく私の目に触れないようにと、

周りの皆は気を使ってくれていたけれど。


戦い、命を落とす人たちを私はこの目で見てきた。


銃で撃たれて、突然地面に崩れ落ちる人。


・・・秋斉さんが同じようになるところは、絶対に見たくなんかない。


慶喜さんにも、土方さんにも、

この先、そんな目にあって欲しくない。


それでも、命を落としていく人たちを見たから言えない言葉もある・・・・。


(一体どうしたらいいんだろう・・・)


最後まで戦うべきか。

江戸へ戻るのか。




未来の歴史では、江戸幕府は終わってなくなっている。

それなら、これ以上戦って大きな被害が出る前に、撤退したほうがいい。


(・・・・それはつまり、今も戦い続けようとしている幕府軍の気持ちを裏切るということ)



裏切ったほうも、裏切られたほうにも辛い選択・・・・。


『はぁー、堂々巡りになっちゃうよ・・・・。』




   『・・・・・・。---上げて---く------』


『ん?』


そのとき、どこからか話し声が聞こえてきた。

誰かいるのかなぁ?


私はそっと声のするほうへと様子を窺ってみる。



土方さん

『まさか、あんたのそんな姿を目にする日が来るとは思わなかった』

『だが、・・・・・俺は・・・・。』


秋斉さん

『・・・・・・・・』



『秋斉さん?、土方さん?・・・・』


土方さん

『!!』


秋斉さん

『!!!』


声をかけた途端、2人は目を見開いてこちらを振り返った。


あまりの剣幕に、声をかけてはいけなかったかと、

後で気づく・・・・。


『あ・・・すみませんでした。お話の邪魔をしてしまいましたか?』



土方さん

『いや。それは別に構わな・・・・』


言葉を途切れさせて、土方さんが私を凝視した。 


なんだろう・・・・?と不思議に思っていると、

血相を変えた秋斉さんが、素早く私に詰め寄ってきた。


秋斉さん

『どうしたんだ、その口は!血が出ている。』


『えっ? 血が?』


秋斉さん

『あぁ!ダメだ。手で触ったら。』


慌てて自分の唇を確かめようとした手を、秋斉さんが捕らえる。


秋斉さん

『一体どうしてこんな・・・・』


(あ、さっきいろいろ考え事をしていた時に・・・・?)



秋斉さん

『まさか、誰かに暴力を振るわれたとかじゃぁ・・・・・』



『ち、違います!』

『これは、自分でやってしまったことで・・・。その、色々考え事や思い出したりしているうちに・・・』


『なんだか、たまらない気持ちになってきてしまって・・・・。』




土方さん

『・・・・・・・・・・・・・・・・・』


『慶喜さんのこととか、亡くなっていった人のこととか』

(秋斉さんのこととか・・・・)


『それで無意識に唇を噛んでたんだと・・・』



秋斉さんが私の指先を包み込むように握って、


『お前が心を痛めずにいられない子だということは分かっているけれど、

こんなふうにしてはいけない。良いね?』


『は、はい。すみませんでした。』



秋斉さん

『とにかく唇に滲んだ血をどうにかして・・・』


土方さん

『・・・・・俺が手ぬぐいを持っている。』


それまで黙っていた土方さんだけど、

懐から布を取り出して、私に近づいてきた。



土方さん

『ほら。これで拭え』


『い、いいえ。汚しては悪いですし、それにこんな傷は舐めておけば治りますから』



土方さん

『女なんだから、もっと自分の体を大事にしろ・・・・』


『ほら。顔をこっちに向けろ。・・・俺が拭いてやる』  ←(///∇//)恋の矢マジデスカ??



『え??!!』


手ぬぐいを貸してくれるのは分かるけど、土方さんが拭いてくれる??



予想外すぎる言葉をかけられて固まっていると、

土方さんの指が顎にかかった。


!!!!!


土方さんの顔が近くなってきて、体が勝手に強張ってしまった。

そんな私を見ると、土方さんは少しだけ目を細めた。


土方さんの精悍な表情が緩められるのを至近距離で目にし、

自然と頬に赤みが走る・・・・。



土方さん

『じっとしていろよ・・・』


『ああのーーー、大丈夫・・・。』


どうすればいいのだろうと、焦っていると、

突然土方さんの指は顎からはずれた。


秋斉さん

『お気遣いどうも。土方くん』


そういいながら秋斉さんは、にこりときれいな笑顔を作った


よく見たら、秋斉さんがいつも手にしている扇子が、

私の顎を捉えていたはずの土方さんの指を、器用に受け止めていた。



指を払われた土方さんは秋斉さんをじっと見つめる。。。




秋斉さん

『だけど、キメの粗い木綿の手ぬぐいでは、唇が荒れてしまうかも知れない』

『・・・もっと、柔らかいもので、優しく拭ってやらないと、ね』


そういいながら、秋斉さんは懐から柔らかそうな布、

もしかしたら絹かもしれない布を取り出して、私に差しだした。



『ええっと。ありがとうございます』



秋斉さんにお礼を言った。

(今、秋斉さんは土方さんに嫉妬・・・・?)


それを意識すると、

かっと、頬の熱が上がった


秋斉さん

『さ、あんまり外にいると体が冷えてしまって眠れなくなるから、

部屋へ戻りなさい。』



髪を軽く撫でながら促されてしまい、

私は顔を赤くして、縦に首をブンブン振る。


ぎこちなく回れ右をすると、フラフラと自分の部屋に戻ったのだった。



土方sん

『・・・・・・・・・・・・・ふっ。』


秋斉さん

『なんだい?急に』



土方さん

『いや、あんたにも人間らしいところがあるんじゃねえか、と思ってな』


『ちょっと、からかうつもりが、予想以上に面白いもんをみせてもらったぜ』


秋斉さん

『土方くん・・・・』



土方さん

『藍屋さん。正直いって、俺はあんたのことはあまり信用してなかった。』


『どうも慶喜さん以外の人間を駒のようにしか思ってないように感じてな。』



秋斉さん

『否定はしないよ。』



土方さん

『だが、この鳥羽伏見で顔を合わせるようになってからは、

少しだけ認識を改め始めてた』


『で、さっきので確信した』


『あんた、そんな悪い人間じゃねぇ』



秋斉さん

『・・・・・・・・・・・・・・・・・』


土方さん

『ちゃんと大事にしてるものがある、ってさっきので分かった』


『そのあんたが言うなら・・・・、例の案にも従おう!』



秋斉さん

『・・・・土方くん』



土方さん

『あんたと同じで、俺にも何としてでも貫きたい信念や大事なものがある』


『あんたの気持ちが、少しは分かるつもりだ』


秋斉さん

『・・・・・・・・・・・・・・・・』



土方さん

『じゃあ、俺も今夜はそろそろ休ませてもらう』


『あんたも働いてねえで、ちったあ休んだらどうだ?あいつに心配かけたくねえだろ?』



秋斉さん

『それはどうも、・・・助言痛み入るね』




=========================その2 終わり===============================


今回、土方さんのさりげない色気でドキドキ!!ドキドキ

秋斉さんの前で堂々と・・・・・。


それを秋斉さんが綺麗にやんわりと止めさせたのは、さすが!って感じー。



しかし後半、秋斉さん聞き役でしたな。。。。(-"-;A汗



土方さんの協力を得て、

その3はどうなっていくかな???


うまく進んでいくといいなー。