ジュニ子誕生記録③ | 年子母の気ままな日常

ジュニ子誕生記録③

無事出産が終わり、

ジュニ子は新生児室へ、

私は病室への移動となった。


とりあえずゆっくり休める・・・と思ったのだけど、

ここからもけっこう大変だった。


まず、分娩台からおりられない。

車椅子に乗るために体を起こそうとしたら、

めまいでふらふら。

人生でこんなにひどいめまいは初めてだった。

貧血で倒れる人の間隔をはじめて知ることが出来た。

目の前が真っ白になって、

頭の血がざーっと移動する感覚があった。

手を借りて何とか移動し、ふらっふらのまま運ばれていった。


エレベーターの中でも頭がぐるぐるしていて、

「うわー、すごい、貧血だあ~」

とか、独り言のようにぶつぶつ言ってた気がする。


病室に着いた。

もう夜だったし、とても静かだった。夜の11時くらいだったと思う。


ベッドをセッティングしてもらって、移動。

これもけっこう大変だった。

恥骨が痛くて、自分の体を支えられない。

老人介護されてる気分だった。

自分の体が思い通りに動かない感覚って初めてだから、

やってもらう側もこんなに大変なんだって初めて知った。

出産直後にすたすた歩ける人とかって

かなりすごいんだっていうことがわかった。

てっきり私もそうなるんだと思ってたけど、

蓋を開けてみればぜんぜん違う。


それでも私は安産なんだろうなと勝手に思った。

(のちのち、このときの出産はけっこう大変だったんだと知るんだけど)


荷物も運び入れ、ようやく一息。

ダンナと二人きりになって、やっと終わったんだと安心した。


ゆっくりしてと言われたけど、何だかそわそわして落ち着かない。

体中の筋肉が、とても変な感じ。

全身がむずむずして眠るどころではなかった。

何がどう、って言うわけじゃないんだけど、

痛いようなかゆいような、すごく気持ちの悪い感覚に包まれてて、

とてもじゃないがゆっくり寝ていられるような状態ではなかった。

でも体は動かせないから、自分でもどうしていいかわからなかった。

もう寝なきゃいけない時間だとは思ったけど、どうしても眠れなくて、

テレビを見たり、ダンナに雑誌を買ってきてもらって読んだりした。


向きを変えたいときも、自分でなかなか向きを変えることも出来ず、

ダンナに手伝ってもらったりしてた。


ナースコールして、

何だかとても体が変なんです、と訴えたけど、

看護婦さんに笑われてとまどった。

どういう状態か聞かれて、

かゆいような痛いような、むずむずしてとにかく変なんだけど、

うまく言葉で表現できなかった。

「痛いってどこが?」

ってきかれて、

「そういわれると、別にどこが痛いってわけじゃないんだけど・・・」

みたいなことを言って笑われた。

みんな同じようなこと言うのかもしれないね。

「全身の細胞が活性化してるからね」

といわれて、とくに処置はなし。


とても眠るどころではなかったので、

寝るのは諦めてそのまま朝まで過ごした。

ダンナは、一仕事終えたという感じで、

部屋についている畳のスペースで高いびきだった。

(布団もあった)


それでも、トイレに行きたくなると、一人では行けないので、

ダンナを起こして手伝ってもらった。


私はとにかく恥骨が痛かったので、痛くて体を支えられない。

何かつかまるものはないかと探したところ、

ベッドの上で食事などが出来るように、

ローラーのついたテーブルがあったのだけど、

それがちょうどいい高さだったので、

それにひじを乗せ、出来るだけ腰や足に体重をかけないようにして、

テーブルごとそろそろと移動した。


トイレつきの部屋にしなかったのを、このとき後悔した。

二人目のときは、このときの反省を生かして、トイレつきの部屋にした。

(そうしたら、一人で全然トイレに行けるくらい消耗が少なかった)


ダンナはトイレにまでついていったほうがいいかと聞いたけど、

さすがにそれは出来ないので、

トイレの中ではがんばった。

一度トイレをするのにかなりの時間がかかった気がする。

その間、ダンナは入り口で待ってくれていた。

産後1日目は、ずっとそんな感じだった。


朝まで起きていても、全然眠くなかった。

結局その日はずっと起きていて、夜まで普通に過ごしていた。

貫徹したのは、ここ数年で、この日と、二人目を出産した日だけ。

疲れているはずなのに、眠いどころじゃなくなるんだよね。


食事も、ダンナに手伝ってもらって、横になりながら食べた。

ホント介護だよ~、と、自分が情けなかったけど、

体が動かないものは仕方がない。


悪露でシーツなども汚してしまった。


医者や看護師さんが定期的に出入りして、

薬を渡してくれたり、診察してくれたりする。

ダンナもそばにいるので、診察のときなどは微妙な気分だったけど。

だってパンツ下ろさなきゃならないんだもん。



ともあれ、やっと出産は終わって、

あとはゆっくり休んで、

ジュニ子と一緒に過ごすのを待つばかりとなったのでした。