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加藤シゲアキ全部読んだ


バーンは、幼さゆえに暴力でしか表現できない感情や、厭世感が丁寧に書かれててよかった。

そこで、共通する感想になるんですが、丁寧。テストを見直すタイプ的な丁寧さ。なので主人公はお利口。

お利巧がよりお利巧に見える舞台装置。

一方、最新作の傘を持たない蟻たちはは主人公が何かと汚れる。すると汚れる主人公と、丁寧な舞台装置でギャップがあって、その歪みに、加藤シゲアキという疑問がやっぱりかいま見られる。面白い。

加藤シゲアキは、そういうメタ的な視点から、構造そのものを魅せるうまさみたいなのがある。それは、ピンクとグレーに、当事者が芸能界という舞台を描く面白さを見せたそれに象徴されている。もっというと、それを当然のごとく処女作に持ってくる、彼自身のエンターテイナーとしての精神性、矜持みたいなもの。

よく観察していて、よく相談して意見をもらっていて、エンターテインメントの世界は、少なくとも彼がいる領域は多くの人の手で作られる世界で、そういった世界そのものを素直に届けてくれる。

小説好きの人は、たとえば純文学としてみたら、その本質がないし、単なる物語でも、テーマはよく聞くものだし、設定やキャラクターはものだしだと思うかもしれない。でもそれは違って、だってこの本読む人加藤シゲアキが好きなんでしょ? すなわち、小説そのものにプラスして、そのメタ的位置にある加藤シゲアキという存在は、小説とかい離し得ないんでしょ? という設定をもう一度思い出してほしい。

すると彼の俗物足りえないエンターテインメント性、そして彼という存在を含めた構造美に気付くと思う。

んで頭いいなあと思って、ファンの人はもっとファンになると思う。


んで、そんな冷静で分析家タイプの彼が、カリスマドットコム好きだって!

となるとファンとしては、その冷静な分析においてカリスマドットコムを徹底的に褒めてもらって、いいとこカリスマドットコムが、もっと伸びていく機会になってほしいなって思う。つまりカリスマドットコムのラジオとかに出てほしいなと思う。けど、彼のファンが大量に来て大変そう。だから、まあ別撮りの対談を流す方式とかでいいので、ということを言いたかった。


あと、閃光もバーンも装丁のセンスががむちゃくちゃいい。さすが角川。