インフルエンザと診断すれば、当院では基本的にはイナビルなどの抗インフルエンザ治療薬を使用している。しかし場合によっては使用できないケースや望まないケースもあり漢方治療のみで切り抜けることもある。世間ではインフルエンザ=麻黄湯となっているが、当院では柴葛解肌湯や(初期から)柴胡桂枝湯証を呈することが多く、麻黄湯の使用機会は少ない。麻黄湯証のインフルエンザが少ないのは、当院では小児のインフルエンザが少ないからかもしれない。ある症例ではインフルエンザ治療がうまくいってすぐに解熱した。それなのに母親から
「熱が速く下がり過ぎです。友達の○○君は40度の熱が何日も出たといいますが、うちの子は38度一回きりでした。学校は休まないといけないし、私も仕事に行けないし、本当にインフルエンザですか?」
私はどう治療すれば良かったのだろう?インフルエンザらしく重症感漂わせる時期を経て治せという事なのだろうか?
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