蝮咬傷の漢方と治療 | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

当院は田舎にあるクリニックなのでムカデ咬傷や蜂刺傷などによる皮膚炎での受診も多い。今年の夏は特に蜂刺傷が多く50人くらいは診たものと思う。ムカデ咬傷は蜂に比べると少ないがそれでも1シーズンで10~20人くらいは来院される。数年前にムカデ咬傷に越婢加朮湯が効くとの症例報告をしたことがある。先哲もさすがにムカデはないと思っていたが

浅田宗伯の方読便覧に

 

「蜈蚣(ムカデのこと)を治す。越婢加朮烏湯。」と記載し、同様に蝮にも良いと書いている。

 

現在蝮を漢方だけで治療することは道義上無理だが私は1例だけ漢方で経過を診た人がいる

その75歳のご婦人はかまれて10日もして自分で退治した蝮を持参されて来た。腫脹はあるが時間が経っていたので漢方で経過観察したら程なく改善された。この強さなら漢方はいらなかったかもしれない。

 

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