当帰・川芎・芍薬・地黄の使用頻度~傷寒論と金匱要略 | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

 医療用漢方製剤を使用していると認識は薄くなるが、方剤とは生薬の組み合わせであり、一つ一つに生薬に意味がある。四物湯は当帰・川芎・芍薬・地黄からなるが『傷寒論』『金匱要略』の使用頻度から分かることがある。その使用頻度は


当帰(傷寒論4方  金匱要略15方)

川芎(傷寒論0方  金匱要略11方)

芍薬(傷寒論34方  金匱要略35方)

地黄(傷寒論0方  金匱要略8方) 


に使用されている。意外なことに川芎と地黄は傷寒論には全く使用されていない。一概に言う事はできないが、傷寒論が急性病、金匱要略は慢性病を取り扱ったものであるとすると当帰・芍薬が適応となる病態は改善スピードが速く、川芎・地黄が適応となる病態は時間がかかることになる。四物湯を構成する当帰・川芎・芍薬・地黄はその組み合わせを変えて多くの方剤に含まれる。その方剤に含まれる生薬のうち四物湯のどの生薬が含まれるかによってその方剤の方意がまた生き生きと理解できるはずである。


補足 四物湯は傷寒・金匱の方剤ではない。上記の地黄は乾地黄について言及。傷寒論の炙甘草湯の地黄は生地黄である。


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