昔、俳優や女優がカッコよく煙草を吸うシーンがあった。
今でも、オダギリジョーの煙草を吸う姿はカッコいいが、その前は、松田優作まで遡る。
この辺りは煙草を吸う格好も様になると言うことで、素のスタイルがカッコいいところから来ているので、真似しても様にならない。
ブラピが「ジョー・ ブラックをよろしく」で、自分のネクタイを手で抑えながらコーヒーを淹れる姿がかっこよかったのに似ている。
それ以来ネクタイしたままコーヒーを入れるときは左手でネクタイを抑えてコーヒーをカップに注ぐ。
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話戻して、煙草だが今はどこでも吸えるわけでなく、歩きながら吸ってたら恥ずかしいし、白い目でしか見られない。
喫煙室は臭くて狭い。
さらに電子タバコとか、背を丸め、手の中にある電子タバコを握って吸う様子は卑屈な感じがする。

気がつけばもう、煙草を吸ってかっこよく見える場所なんてどこにもなくなった。
バーだって、美味い酒と気の利いた食べ物をいただくには、性根の入ってない1mmタール程度の煙草じゃもう、酒を味わうに邪魔な存在でしかない。

かっこつけたくて吸ってたわけじゃないけど、惰性でここまで来た。

気づけば自分でも、まわりからもかっこ悪い習慣となっていた。

ならば、ならばだ。
無理しても辞めてみるか。

Sis. Angerのゆいもあの声でかっこ悪いぞ、かっこ悪いぞと言われてる自分を想像するとそれでも続ける理由なんてもはや無い。