酒はグラスで飲むものだというのが、
最近わかってきた。
同じ酒でも、グラスの唇への当たり方で味が違う。
昔、沖縄でブルーの琉球グラスを買ったが、何年も前に割ってしまった。
残念に思いながら何年もたち、昨日、たまたま立ち寄った店でこの、赤い琉球グラスを見つけ思わず即購入。
赤いのが一番高いのだ。
周りの光の取り込み具合で、琉球グラスの赤い色は様々に変化する。
朱色に見えたり、紅色に沈んだり。
このグラスは金粉がちりばめられているので、それがまた、別の魅力を付加する。
その上、唇に触れるグラスの薄さとカーブが自分好みとあればもう、何万もするものではないので、価格など関係ない。
古酒 瑞泉が飲みたくなり、このグラスでいただく。
酒を飲むのは、酒でなく、酒を飲めること自体への喜びである。