子供のころ、台風一過という言葉を聞くたびに
「台風一家」と頭の中にインプットしていた。
- 台風一家 -
時たま来る親戚の家族がにぎやかな子供達を引き連れて
やってくる。
家の中は、おもちゃで荒れ放題。
ふすまは汚れ
障子は破れるが、子供は元気なほうがいいと言って
笑って済ませていた。
音楽一家、音楽家族と同じ発想で台風一過の文字を
充てる前に一過する文字列
用例
台風一家がやって来る。
音が同じ、「台風一過」とは
台風が一度に通過すること。さっと過ぎること。
「新潮国語辞典 現代語・古語より」
おかげさまで、「台風一家」は間違った言葉として
国語辞典ではそもそも取り扱われていないので
上記のようにわざわざどのようなときに
使われるか定義しておくことにする。
間違っていようが、日本人なら一度は
「たいふういっか」の語感に「台風一過」という漢字を
当てはめるまえに、「台風一家」という漢字が先に頭の中を一過するのである。
今回の台風18号は、今、九州にあり、これから本州を駆け抜けていく。