elisabeth

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宝塚の公演エリザベートは昨年花組によって行われました。
その時のエリザベート役が蘭乃はなさんでした。

蘭乃はなさんはその公演を最後に宝塚を退団されました。
一説にはその前の公演が最後といわれていましたが、
宝塚歌劇団からエリザベートのオファーがあり、
受けられたとのこと。

小池修一郎さんの演出するミュージカル エリザベートは
歌唱力を要するということで、ダンスと演技がずば抜けて
得意な蘭乃はなさんでも不安視されていたのですが
歌の練習に取り組み、退団公演を見事に成功させました。
もちろん花組トップの明日海りおさんの演じる黄泉の帝王トート
の魅力もあっての大成功でした。

それから一年、舞台の世界に蘭乃はなさんは再び現れました。
退団公演と同じエリザベート役で。
そして演出はこれまた小池修一郎さんで。

同じものを見せるはずはないこと、
宝塚とちがって男性俳優さんがトートやルイジルキーニを演じるので
表現力も音域も厚くなっていることなど事前に想像できました。

驚いたのは、舞台の大道具がこれまでのエリザベートと
まったく変わっていたことでした。
良くなっていてまだ演出を良くするのりしろがあったんだ小池修一郎
恐るべしという感じです。

城田優さんのトートは、デカくて、綺麗で、妖しくて
発する声も、やさしかったり、ビーストのように激しかったり
見たことのない背筋にビーンとくるトートでした。
トートが妖しく恰好いいのと、蘭乃はなさんのエリザベートが
キラキラと上品に輝く贅を尽くしたドレスを堂々と着こなす姿から
でしょうか。

舞台全てがかっこいいと思われました。

プレビュー公演ということもあったのか、トートも
エリザベートも、尾上松也さんのルイジルキーニも
まだ緊張していたのがわかりました。
声がでていないなと思うところが数か所ありましたが
これから修正されるのは間違いないでしょう。