娘が生まれてすぐ、心室中隔欠損症であることが
わかった。

そのとき、たまたまお産を担当していてくれた
先生が心臓外科医で、2才になったら手術しましょう。
2年も待たされるの?

女子医大の心臓外科の権威と呼ばれる先生だった
ので、お任せすることにした。

そのせいか、赤ん坊なのに、いびきが大きかった。
さぞ、壊れたポンプのような心臓で、毎日
一生懸命生きてるんだろうな、早く手術してやらなきゃ。
神様おたすけください。

娘の父も母も祖父母も祈った。

娘の心臓は、どんどん大きくなった。
それは、効率の悪いポンプでも、大きければ
必要な血をまわせるということなんだろう。

左胸だけが、大きくなる。
女の子なのに、こんなに胸の形が変わって
しまっては、かわいそう。

2才になったとき、もう娘はかなり辛そうだった。
先生の言った通り、心臓の心室に空いた穴を
ふさぐ手術。

そして、娘は無事退院。
毎年、心臓検査が待っている。
先生は、良くなってますよという。
普通の人と変わらない。
とはいうものの、翌年になりまた検査にいくと
昨年より良くなりました。昨年、不整脈が**でした。
と、過去の悪かった状況を小出しに説明した。
そんなことが何年もつづいた。

そして、幼稚園に入学するころには、
左胸が少しいびつながら、可愛い娘になっていた。

小学校に入学する頃には、さらに
元気になっていた。

中学校では、陸上部に入るほど元気になり
胸は、左右バランス良くなっていた。
胸の真ん中に1本長く、手術跡が残るだけ。

神様、キセキをありがとう。


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