『バカヤロウ!まだ始まっちゃいねえよ!』
このセリフを聞くために観ると言っても過言じゃない映画です。
たまにしんどくなるけど、これは本当に色んな人に観てもらいたいな。
【ネタバレ注意】
夢も目標もなくダラダラと過ごす落ちこぼれのマサルとシンジはいつものようにカツアゲをしていると、仕返しに連れてこられたプロボクサーにあっさりとやられてしまいます。
それをきっかけにボクシングを始める2人なのですが、メキメキと才能を開花させるシンジに対してマサルは壁にぶつかってしまいます。
ボクシングでもドロップアウトしてしまったマサルはそのままヤクザの道へと進み、お互い別々の道を歩むことに。
紆余曲折を経た結果としてマサルもシンジも夢半ばで散ってしまうのですが、この辺りの展開が非常にビターで観る人それぞれに考えさせられる作品です。
ある意味バッドエンドではあるのですが、久石譲さんの音楽が本当にいい仕事をしてて、どこか希望が持てるような複雑な気持ちにさせられます。
たくさんのハンデを背負ったマーちゃんにこの先どんな未来が『はじまる』のだろうか。
想像することは人それぞれだと思いますが、その辺も含めて最高の映画だと思ってます。
暴力描写もそこまで過激なものではないので苦手な人も割とすんなり受け入れられるんじゃないかな。
北野映画を初めて観ようとする人はこれが一番おすすめです。
今日は久しぶりに観たんですがやっぱり面白かったですね