趣味の翻訳 | ロシア語学習者の日記

ロシア語学習者の日記

60歳からの育ち直し。「歳だから」に負けない日々是学習

翻訳は、生業としてもう、25年ほどやっておりますが、10年くらい前から、仲間たちと趣味で翻訳を始めました。
仕事でする翻訳は実務翻訳であり、契約書とか、技術仕様書とかばかりを翻訳してきたので、趣味にするなら、やはり文学がいいと思いました。そして、最初のとっかかりとして、児童文学がとっつきやすい気がしたので、絵本を翻訳することにしました。

留学時代に知人がプレゼントしてくれた絵本を読むこともなく大事に本棚にしまっていたので、日の目をみせてあげねばと思いまして、仲間に推薦したのが、プーシキンの童話集でした。
手始めに訳したのは、「魚と漁師のお話」とい風刺の効いた物語です。

ネタバレになりますが、貧しい漁師が妻と海辺に暮らしていました。ある日、漁師網に人間の言葉を話す魚がひっかかったことがお話の始まりです。

命乞いをする魚を海に放してやったお爺さん、魚がなんでも望みを叶えるよというのも断った正直者です。
家に帰ってその話を妻であるおばあさんに話すと、この間抜け!どうして新品のたらいをくれって言わなかったのさ!と叱られたので、魚にそれを頼みに行くのです。女房の尻に敷かれた哀れなおじいさんは、たらいが新品になって、さぞ、おばあさんが喜んでるかと思いきや、さにあらず、、、今度は家だというのです。
叱られてまた、魚にお願いしにいく、ほんとに哀れなおじいさん。。。

そうやって、どんどん要求をエスカレートさせたおばあさんは、魚に家来になってもらいなんでも言うことを叶えるように要求します。魚も、とうとう堪忍袋の緒を切らし、叶えたすべてのものを、取り上げてしまったのでした。

最後に残ったのは、もとからあった、ぼろ屋と、穴のあいたたらいだけでした。

プーシキンの美しい韻を踏んだ文章で書かれています。ご関心があったら、原語でお読みになってみてはいかがでしょうか?
翻訳も出ています。金の魚、プーシキンと検索してみてくださいね。

それから、私たちは、
「金鶏」、「僧侶とその下男バルダ」などを訳しました。

ここ最近は、日本の童話をロシア語に翻訳することを趣味として、取り組んでいます。
今は、チェルノブイリのことを題材にした、童話を翻訳しています。もちろん、趣味ですので、出版の予定もなにもありません。

でも、趣味と実益を兼ねて、いつか、出版できたらいいなあと思っています。