中学時代の友達が亡くなった。
ほんの数ヵ月前らしい。
転校生の私は小学校卒業前から
何となく彼女と喋るようになって、
一度も同じクラスじゃなかったけど、
中学3年間はずっと同じグループ。
可愛くて、おしゃれで、楽しくて。
笑うとタレ目になる笑顔を思い出す。

卒業後は数年の年賀状のやり取りだけで
その後は風の便りに聞くだけ。
そんな私がこのことを知ったのは
コウからの電話。
彼女は私の友達でコウの元カノ。
中学時代の友達との飲み会の席で
聞いて驚いたって。
電話で聞いた私もビックリして
泣きながらコウの話を聴いてた。
コウは大丈夫なのか心配だけど、
そんなこと訊いちゃいけないと
思ってたら、


リリ、俺のこと心配してるんやろ?
俺は大丈夫やで。
みんなも心配してたけど、
俺は大丈夫や。


やっぱりみんなもそう思ったよね。
ホントに2人は仲良かったから。
何十年経ってもみんなが覚えてる。
今の私も彼女に嫉妬した。
コウが彼女に偶然会ったって聞いても
素直に彼女の近況を尋ねることが
出来なくてコウに怒られた。

同じ日の2回目の電話で


さっきは言わへんかったけど、
飲み会の帰りな、色々考えてたら
泣いとってん。
他人が見たら、オッサン何泣いてんねん
て感じやったけど、泣いてたわ。
50何年生きてきた中のたった3年やけど、
あいつの人生に関わっててんなぁって。
関われて良かったなぁって。


そんな話を聴きながらまた涙が出てきた。



数年前、彼女に良く似た人を見たけど、
人違いかも…って声を掛けられなかった。
ずっと会ってない人でも生きてさえいれば
どこかで会うことがあるかもしれない。
でももうそれも叶わない。

『会いたいと思った時に会わんとアカン』
この言葉をものすごく実感した。




彼女がいなくなったことを
悲しむことが出来た自分、
元カノに対するコウの気持ちを
素直に聴けた自分、
まともな人間だなぁと安心した笑

でも、コウが


リリがいるから俺は大丈夫や。
リリ、元気でおってくれよ。
代わりはおらんねんからな。


って言ってくれた時は嬉しかった。
それくらいは良いよね。




~ ゆっくり休んでね。
またいつか会った時には
いっぱい笑っていっぱい話そ!
その時にはコウのことも・・・笑 ~