会議があるのです。

 

 急いで会議室に行かなければならない。

 

 僕は廊下を早歩きで進みました。

 

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 しかーし、途中で持っていた資料が手元から落ちてしまった(>_<)

 

 15名分の資料が廊下に散らばる。

 

 よくあるワンシーンのようでした。

 

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 「まったく、急いでいるのに」って言葉が口を突いて出てしまった。

 

 ハッと気づき、「いけないいけない」と言いました。

 

 そして、資料を拾いながら、さらにこう言っていました。

 

 

 「こんなことで、嫌な気分になることはない」って。

 

 不思議なことに、冷静になっていく自分が分かりました。

 

 そして、落ち着いて、会議室に入り、資料を配布しました。

 

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 会議では、僕の担当するところは、難なく説明ができた。

 

 しつこく質問をしてくる上司もいましたが、そつなく対応できた。

 

 会議の前にこう言っていたからです。

 

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 「僕は冷静だ。僕は落ち着いている。僕には余裕がある」ってね。

 

 この言葉で冷静に、落ち着いて、余裕を持って対応できたのです。

 

 さっき、「不思議なことに」って書きましたが、けっして不思議なことではないのです。言葉どおりに物事が進んだだけなのです。

 

 

 話は変わりますが、車を運転していて信号待ちしているとき、左手の路地から車が出てきたので、僕は「どうぞ」と僕の車の前に入れて上げました。

 

 でもその車の男性は、会釈もせず僕の車の前に入り、ハザードランプも点滅させなかった。少し嫌な気分になりそうになりました。

 

 でも、こうも考えられます。「車の運転に慣れていない人で余裕がなかったかもしれない。それに、ハザードランプで『入れてくれてありがとう』って挨拶しなければならない法律もないしなぁ」って。

 

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 「こんなことで、嫌な気分になることはない」

 

 僕の場合、嫌だと思う だいたいの出来事は、この言葉のお陰で「嫌な気分になることはない」のです。

 

 そう、気分の問題なのです。

 

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 では、皆さんも言ってみましょうか。

 

 「こんなことで、嫌な気分になることはない」「わたしは冷静だ。わたしは落ち着いている。わたしには余裕がある」って。

 

 はい、言ってしまいましたよね。どうですか、そういった気分になってしまったでしょ(^^)/

 

 ではまた

 

林由人著(幻冬舎)

 

僕の本の紹介です。どうぞお読みください(^^)

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