文房具を買いに、ホームセンターへ。

 

 お店の前に、カーネーションもあったので、それも買った。

 

 5月10日は、母の日。

 

 

 スーパーで食材も買い。母に電話。

 

 「今から行くから」そう言いました。

 

 母は、一人暮らし、近くに住む姉が面倒をみてくれている。姉には感謝しかない。

 

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 カーネーションが転ばないように気を付けて、安全運転。

 

 田舎道を走る我が車。走る。走る。走る。そして、実家に到着。

 

 実家は、田舎の元農家、兄弟3人とも農家は継がないで、家を出ている。

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 僕、54歳。母88歳。

 

 母は足は悪いが、頭はしっかりしている。

 

 昼食をともにして、僕はマスクをつけながら、少し話をして、早々に帰ることにした。

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 僕は親不孝でしょうかね。いろいろと考えます。

 

 「今のうちに、言えることは言っておこう」そう思いました。

 

 

 カーネーションを手渡し、「いつも、ありがとな。育ててくれてありがとうな」と言って、玄関を出ました。

 

 母は、笑ってくれました。いつも、笑ってくれるのです。僕は、その笑顔で救われます。

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 僕は、この歳になって、やっと、感謝の言葉が言えるようになりました。

 

 母に花を買ったこともなければ、気の利く言葉も言えなかった。

 

 自分にもつらいことがあり、周りが見えず、余裕もなかった。

 

 やっと、人を思うとはどういうことなのかが分かってきたのです。遅すぎですね

 (^^;)

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 車に乗り込むと、母は、足が悪いのに、よろよろと歩いて来て、車に乗った僕に、手を振る。

 

 そして、母親は、こう言うのです。「いつも、ありがとな」って。

 

 僕の、メッセージカードと同じ言葉を、母も僕に投げかけてきたのです。

 

 「ありがとう」のキャッチボール。それって本当に「いいなぁ」って思ったのでした。

 

 ではまた

 

林由人著 「つらいと思っている人へのエール あなたは本当に魅力的な人間ですね」

「つらい」と思っている人へのエール あなたは本当に魅力的な人間ですね