ヘリコプター墜落により、イラン大統領が亡くなったニュースがありましたね。


イスラエルや米国、国内の陰謀説など色々な説が飛び交っているようですが、


事故として報道されてます。


乗っていたヘリコプターは、米国産ベル212機種で1988年まで製造されたもので


"最新"でも36年もの前のもの。


老朽化などの機体欠陥の可能性が高いと思われます。


ライシ大統領は、イスラム教を厳格に守る保守強行派で、


女性が公共の場でヘジャブ(スカーフ)の着用に関するデモを武力で抑圧。


通貨リアルも任期中に価値が1/3になるなどもあり、国民には不人気のようで、


今回の事故についてなんとも思っていないという人も多いようです。


気になるのが、今後の行方。


ライシ大統領は、84歳となる高齢のハメネイ師の後継者の第一候補でした。


ライシ氏が亡くなり、代わりに大統領となる副大統領は、聖職者経験がないので対象外。


ライシ氏の他に最有力候補の一人となっているのが、ハメネイ師の息子モジタバ氏。


しかしモジタバ氏が後継となると世襲となり、


1979年に王政(世襲制)を打倒して現政権が誕生した経緯を考えると、なんとも微妙。


絶対権力者ハメネイ師が健在のうちは大きな動きにはならないでしょうが、


5〜10年後に大きく内外変化がありうる一つの契機となりそうで、


今後の動きが気になります。