- 極東ストリップ/PS COMPANY
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FREE WILLに移籍する前の、PS COMPANY時代最後の音源ですこのバンドはV系にハマったと同時に好きになったこともあり、かなり好きでした。ガゼットと同じ事務所だったので、PSCオフィシャルを見た時に知りましたね。
何といっても、顔がいい！！笑
ボーカルまるは少年の名残を残しつつ漫画の主人公ばりのイケメン、ギターつかさは背も小さく可愛らしい、ベース瞬介は正統派男前、ドラムSeikaは耽美な顔立ちで女性っぽい、中二時代はかっこいいー！と驚きました(笑)。でも顔は今も重要です。
インディーチャート1位を取るほどの人気も出ましたが、バンドの運営自体うまくいかないところもあり3年間で活動を終えました。さらに瞬介が帰らぬ人となってしまい非常に残念ですが、つかさは★NOハウス、SeikaはBlu-BiLLionで精力的に活動を続けています
『極東ストリップ』
1.
解放区 ★★★
ガリガリに歪ませたベースから始まる、爽やかなパンクナンバー。サビの解放感とメロディアスさは後期の楽曲にも通じるものが。大サビ前では軽快なアコギが登場するなどのアレンジも。まるの声に良くハマっていると思います
2.
オーバードース ★★☆
荒々しいリフで爆走し、エフェクトをかけたボーカルが印象的。ドラムのもたつきが気になるところ…。和風なBメロには意表をつかれましたが、サビはどうにも煮え切らない。熱量は高いのですが
歌詞はまんま麻薬を歌っていますが、露骨過ぎて少し古臭く感じますね。その垢抜けなさもいいところでもありますが
3. 空ニ堕チル日 ★★★★☆
重い弦楽器とタム回しのイントロから、「神風」や「とおりゃんせ」など和を意識したAメロへ。一転サビでは開放的でキャッチーなメロディー。戦時の神風特攻隊を主人公にした歌詞も含め、サビの切なさはbisの楽曲でもトップクラス。リードトラックなのも納得
4. 雨のアスファルト ★★★☆
bis史上この曲以上にヘヴィなイントロはないです(笑)。ラップとデスボイスを絡ませて暴れたあと、サビでは三拍子に物悲しいメロディを乗せてきます。Dirがやってもおかしくない位のヘヴィさとメロディアスさの共存がいいですね
この曲や初期の楽曲のラップは歌詞とリズムがあってないのが気になります。後期は洗礼されていくのですが
5. エール ★★
1曲目同様ストレートなパンクナンバー。サビのコーラスも印象的。エールのタイトル通りメッセージソングではあるんですがはいまいちメロディが弱い。最後のまるの笑いもあんまりキマっていないような(笑)
総評 [お気に入り度★★★ ／ おススメ度★★☆]
パンクとV系を共存させていたbisですが、ここに和の要素も絡めてきた。その雰囲気を打ち出すことには成功しています。曲順もなかなかバランスがいい
ですが、それまでの作品でもネックであったメロディの弱さがちらほらと見受けられます。まるの技量や、歌い方とのミスマッチも要因。3曲目などキラーチューンは良いのですが
また、ギターの音がのっぺりとしているため、重さを打ち出すにしても疾走感を出すにしてもどうにもエッジがない。ドラムなど全体の音質は良くなっているのですが…。
Freestyle
Rockを掲げる通り、この作品までは色んなジャンルの曲に挑戦してきました。
次回作から事務所を移籍しそれがモチベーションにもつながったのが、パンクロック、ラップロックに狙いを絞り格段にクオリティが上がります。
bisの中でも特に異質な1枚ですが、3曲目をぜひ聴いてほしいですね
ベストソング / 空ニ堕チル日