モデルになるには?

夢のような話をよく聞きます。週末に街を歩いていたら、大手モデル事務所からスカウトされた・・・。なんてラッキーな話でしょう!もしそこまでの幸運に恵まれているなら、これを読む必要はありませんね。でも、ほとんどのモデルは自分から積極的に行動していかなければなりません。

モデルの種類
モデルのタイプは大きく分けて3種類あります。雑誌や広告、パンフレットのためのスチールモデルと、映像媒体を使用したCFと、ファッションショーに出演するショーモデルです。
  • スチール (STILL)
    カタログや雑誌などのために、クリエーターたちの指示に従っていろいろなテーマを表現します。いかにして、その商品(主にファッション)を魅力的に表現できるかが勝負です。
  • CF (CF)
    コマーシャルやプロモーションビデオなどの、ようするに「映像」に出演するモデルです。スチールとは違い、動きやセリフなどがあるため、特別な演技力が求められます。
  • ショー (SHOW)
    ファッションデザイナーが作り上げた作品をバイヤーたちの前でアピールします。パリコレなどの「コレクション」や、ブライダルショーも、これに含まれます。

モデル事務所に応募しましょう!
さて、モデルの仕事はどこで見つけるのでしょうか?ルートとしては、モデル事務所に所属し、仕事を探してもらう、というのが一般的です。履歴書と写真を同封した手紙を送ってみましょう。事務所があなたの可能性に気づいてくれれば、面接などの「二次審査」を行い、その事務所への所属が検討されます。もちろん誰でも採用されるわけではありません。女性の場合、身長168cm以上、男性では、身長180cm以上、というのが、ファッションモデルに有利な身長です。もちろん、これらは絶対ではないので、少しぐらい身長が足らないからと言って、あきらめないでください。ショーモデルは身長が必要とされますが、スチールモデルはバランスとルックスが重視されます。

スタートはみんなキビシイ
モデル事務所に入ったからといって、すぐに仕事が待っているわけではありません。何回もオーディションを受けたり、キャスティングに行ったりすることは、モデルの宿命だと思ってください。なかなか仕事がもらえないからと言って、自分には素質がないのだと決めつけてはいけません。あなたの容姿や体型に合った仕事は何なのか、事務所のスタッフとしっかり話し合いましょう。

モデルの収入は?
モデルの収入には幅がありすぎて、はっきりと数字をあげることができません。時給2~3千円の仕事から、トップモデルが引き受ける高額な仕事まで、それこそ雲泥の差があります。そして、仕事の内容によってもギャラが違ってきます。普通のアルバイトと比べて、確かにモデルの時給は高く設定されています。誰でもできることではないので、それは当然のことでしょう。しかし、モデルの仕事は「単発」の場合が多いのです。来週も仕事があるという保証はほとんどありません。次の仕事がもらえるかどうかは、あなたの熱意と真剣さ、そしてプロフェッショナリズムにかかっています。

ドロップアウトしないためにも・・・
競争はどの業界にも存在するものですが、モデルの世界ではこれが何倍もの速さに感じられます。ファッションモデルの寿命は他の業種と比べると、とても短いものです。ローテーションが激しく、次から次へと新しく入れ替わります。世界のトップモデルたちがそのことを一番良く知っています。彼女たちは自発的に学校に通い、次なるキャリアの準備をしているのです。もしあなたがまだ学生なら、学業もしっかりと続けることを約束してください。賢いモデルは、引退した後も賢く生きられるのです。