空飛ぶ広報室/幻冬舎

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不慮の事故でP免になった戦闘機パイロット空井大祐29歳が転勤した先は防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。待ち受けるのは、ミーハー室長の鷺坂(またの名を詐欺師鷺坂)をはじめ、尻を掻く紅一点のべらんめえ美人・柚木や、鷺坂ファンクラブ1号で「風紀委員by柚木」の槙博己、鷺坂ファンクラブ2号の気儘なオレ様・片山、ベテラン広報官で空井の指導役・比嘉など、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった……。有川浩、渾身のドラマティック長篇小説。
【アマゾンより引用】

ドラマに綾野剛さんが出演されるから観てみようと第一回を観て、これはいい!とハマり、最終回まで楽しく観たドラマの原作を読まずにはいられなかったから、買って読みました。

ドラマと同じく面白かったです。

航空自衛隊が舞台で、自衛隊の組織ってさっぱり分からん・・・
飛行機の種類なんて全然分からん・・・という方でもヒロインが自衛隊素人の設定なので、分かりやすく説明してくれるので、誰でも読めます。

自衛隊に対してマイナスイメージを持っている、もしくは何の関心もない人たちを振り向かせるためにどうすればいいのか、事務職でもない、現場の自衛隊員が悩みながら自分たちで答えを見つけていきます。

自衛隊が憲法上議論があるのは事実。
でも、だからといってそこで働く人たちは、私たちとなんら変わらない普通の人たなのだから、ひどい言葉をぶつけられれば憤り、傷つくのは当たり前なのに、広報室長である鷺坂は

われわれは、専守防衛だから

という言葉で説得します。

怒ってもいいけど、その怒りに任せて相手を攻撃してはいけない。


自分にも言えることだと思います。
傷つけられたとこで自分が相手も傷つけてやろうと思っていないか・・・


この本は、本来なら2011年の7月に出版する予定だったそうです。
でも、2011年3月11日に東日本大震災が起き、主人公の夢だったブルーインパルスの母基地が宮城県の松島基地だったことから、ここであったことを書かないわけにはいかないと出版時期をずらし、「あの日の松島」を加えて出版したそうです。

全体に明るいトーンで書かれていますが、とても大切なことがたくさんつまった本でした。