- 神様のカルテ (小学館文庫)/夏川 草介
- ¥580
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この病院では、奇蹟が起きる。
栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。
専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。
妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。
そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。
だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。 第十回小学館文庫小説賞受賞作。2010年本屋大賞第2位。
【アマゾンより引用】
アマゾンでは、高評価と低評価と分かれていますが、私は、とてもよい本だと思いました
本屋大賞を受賞し、同じように映像化された作品で手痛い思いをした本があったので、買うつもりはなかったんですが、
時間をつぶすために寄った本屋さんで、本の薄さにひかれて(なんて失礼なんでしょう…
)買って読んでみたら、
最初、主人公の時代がかった話し方に違和感を感じ、時間をつぶすために読んだところでほったらかし(なんて失礼なんでしょう…
)にしていましたが、
最近、読みかけだったことに気づき、続きを読みました。
途中、何度も鼻の奥がツーンとして、泣きそうになりましたが、最後、安曇さんの思いがけない贈り物のくだりでは、通勤電車の中で(しかも朝!!
)泣いてしまいました
文庫版の解説で私の大好きな作家さんの上橋菜穂子さんが
読後、ほっこりとあったまる作品です
と解説されていますが、その通りでした。![]()
生き物は、いつか必ず死にます。
自分が、家族が、治る可能性があるのであれば、どんなにみっともなくてもあらゆる可能性にかけますが、治らないと知ったとき、覚悟したとき、どのように最期を送るか、とても大切なことを教えてもらった本でした。
