- 珍妃の井戸 (講談社文庫)/浅田 次郎
- ¥660
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『蒼穹の昴』に続く清朝宮廷ミステリー・ロマン!
誰が珍妃(ちんぴ)を殺したか?愛が大地を被い、慟哭が天を揺るがす──荒れ果てた東洋の都で、王権の未来を賭けた謎ときが始まる。
列強の軍隊に制圧され、荒廃した北京。ひとりの美しい妃が紫禁城内で命を落とした。4年前の戊戌(ぼじゅつ)の政変に破れ、幽閉された皇帝・光緒帝の愛妃、珍妃。事件の調査に乗り出した英・独・日・露の4人の貴族たちを待っていた「美しい罠」とは?降りしきる黄砂のなかで明らかになる、強く、悲しい愛の結末。- 【アマゾンより引用】
『蒼穹の昴』シリーズの第2弾に位置づけられる作品です。
アマゾンの書評にもありますが、これを単体で読むと、![]()
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となりかねない作品で、『蒼穹の昴』を読んで、登場人物たちをしっかり把握した上で、こちらを読むと、よく分かると思います。
珍妃という側室がいたのも、史実、実際に井戸で亡くなったのも史実ですが、誰の手によって(命によって)命を落とすことになったのかは、いまでも謎なんだそうです。
そんな謎に対する浅田さんの回答がこちらの作品に書いてあるんですが、皇帝の寵妃が亡くなったという事実は、とてつもなく重い意味を持つからこそ、その謎を当時の列強各国の貴族達が調査する価値があることを、まず、教えてくれます。
そして、動乱期においては、特に、権力の中枢にいる人々の死は、周囲にいる人たちの思惑によって、当人の思いなどそっちのけで、いろんな意味を持たせられてしまうんだな…と思いました。
次の『中原の虹』も楽しみです![]()
