REAL ME -91ページ目

悪夢から



悪い夢で目が覚めた。

目が覚めてもまだ夢の中だった。
微かに雨の音が聞こえる。
今日きっと現実世界は雨なんだろう。

目を閉じて、次に目を開けた時には本当に目が覚めているはず。


静かに目を閉じる。



遠くの方で何かが私の顔に触れるのを感じる。
すごく心地好い。
早く目を覚ましたい。

ゆっくりと目を開ける。


…何かが私の目を覗き込んでいる。
色素の薄い瞳孔が君だっていう証拠。

悪夢から覚めた安心感と、君がずっと隣にいてくれた嬉しさで、私は大きく溜め息をついた。


何も言わずに頭を撫でる君にありがとう、立ち消えそうな声で伝えた。
私なりの精一杯の表現。


君は少し微笑んで、そのまま頭を自分の方に抱き寄せた。
また夜が来たみたい。
真っ暗な視界と、暖かい体温がまた眠りを誘って




その誘惑にされるがままに流されて、
もう二度と悪夢なんて見ない気がした。


このまま永久に目が覚めませんように。

涙はいくら流しても止まらないの
どれだけ扇いでも乾かない

でもね 決して見られちゃいけないの
私は強い子なんだから

ちょっと躓いたよね
ちょっと失敗したよね

こんなに晴れちゃ声あげて泣けないよ

ちょっと愚痴をこぼした
ちょっと言い訳した

にっこりした風よ
優しく抱きしめて

唇とんがらせて
大きい靴引き摺って
暑いのに太陽で私を刺すのね

腕が痛くなるくらい扇いで
誰にも顔が見えないくらい

ちょっと躓いたよね
ちょっと失敗したよね

こんなに暖かいと見上げちゃうよ

ちょっと愚痴をこぼした
ちょっと言い訳した

笑顔の香りで優しく抱きしめて

ちょっと躓いたよね
ちょっと失敗したよね

こんなに晴れちゃ声あげて泣けないよ

ちょっと愚痴をこぼした
ちょっと言い訳した

にっこりした風よ
優しく抱きしめて

やめないよ?


だって、これはお仕置きなんだから。