REAL ME -29ページ目

また彼女を思い出すことになった。

実習中のこと。
これと似た話は世界中どこにでも存在する。
決して他人事ではない、あなたにとっても。


彼の姿は私に彼女を連想させた。
頭が割れそうに痛くなった。眩暈がした。

実際に彼女のような子供が私の身近にもこうして存在していた。
それなのに、何も出来ない。
会話するどころか、顔を合わせることさえ許されなかった。
私は何の為に、ここにいることを選んだの?
彼の為なのに、
彼を思って苦しい、悲しい、可哀想なんて感情を抱くだけじゃ何の意味もないんだ。

私に声を聞かせてよ、何て無責任なことも言えない。
だって私は君のこと養育するなんて出来ないから。
一時的に自己満足で支えたところで、彼が自立するまで面倒をみれるわけじゃない。かえって辛い思いをさせるかもしれない。

行き詰まった、完全に。
彼女の時と同じだ。

また同じことが繰り返される。
その度に自分の無力さを直視しなきゃいけない。
理想と現実のひどい落差を受容しなきゃいけない。

悔しい、
泣いたって意味ないけど。

悔しいよ。ごめんね。


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また指摘された。

彼は私のことを何も理解していない、私とは合わないって。

正直図星だった。
日に日に深くなる溝を直視するのが怖くて、考えないようにしてた。

でも、昨日で全て明るみに出た。
私は無意識に彼を客観視していて、まるで誰か別の人間の恋人を眺めている気分になった。

この世に存在する人間をいくつかの細かいカテゴリーに分けたとしたら、彼と私は明らかに異なるカテゴリーに属することになると感じた。


これ以上踏み込みたくない気持ちがさらに大きくなった。
例え今すぐに関係を終わらせたとしても、十分にダメージを受けそうなのに。

愛されても、愛しててももどかしいなんて。深く交われないなんて。
こんなに遠くに感じるなんて、ね。

バカらしい、本当に。


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